パソコンの操作をいとも簡単そうにする人を見ますと、まるで神業のように映ります。ちょこちょことキーを触り、アットいう間に作業が進みます。それを見るとwebデザイナーの仕事は簡単!と思ってしまいます。
ところが実際にはそうでもないようで、このちょこちょこはそのwebデザイナーが修練を積んだ賜物なのです。
これがプロのスキルなのです。このwebデザイナーも、ここまでにはもたもたとした手つきでパソコンを操作した時期もあるのです。
また、IllustratorやPhotoshop、Fireworksなどのソフトウェアの取り扱いに習熟しているからこそ、外から見ると簡単そうに見えるのであり、これはソフトウェアを知らない人にはまさに人間業とは見えないのです。
またhtmlやcssなどの言語は習得していればサクサクと書けるようになりますが、これとて簡単に習得できるものではありません。グラフィックスのソフトウェアのインストールは比較的簡単で、操作も覚えればできます。しかし言語を使ってコーディングをするのは特殊で、これができないと、一人前のwebデザイナーとは言えません。
このように離れた立場からwebデザイナーの仕事を見ていると、淡々とパソコンのキーを触っているだけのように映りますが、そのようになるまでには苦労の連続もあったのです。また、webデザイナーがパソコンを操作すると画面の文字や写真その他がさまざまに変化します。素人が見ると素晴らしいと思うのに、webデザイナーは首を傾げています。これがデザインとレイアウトのセンスの違いなのです。
webデザイナーはいわば職人で、ありある意味ではアーティストなので、外から見るとこれでいいのにと思っても本人が納得しなければ、せっかくの画像を消してしまったりもします。
これは「簡単」なのでしょうか?
もうお分かりと思いますが、実は簡単ではないのです。試行錯誤でより良いものに作り上げるという努力と意気込みが、普通人とwebデザイナーでは違うのです。ですから一流になればなるほど、簡単そうに見えても実は苦労をしているのです。もし本当に簡単ならばwebデザイナーは皆が一流になれるでしょう。
一流のwebデザイナーが少ないのは、ウェブという仕事は奥が深いからです。ウェブの仕事でこれで良いということはまず無いと思いましょう。これは、例えば一流の陶芸家が出来栄えの良いと思われる作品を捨ててしまうのとも似ているかも知れません。
つまりwebデザイナーも、自分が納得のいく画像を常に求めているのです。ですからwebデザイナーの仕事は簡単そうに見えても実は簡単ではないのです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。