社会には実に数多くの職業があり、職業によってはその業界での給料の額が高い場合とそうでもないことがあります。これは致し方がないことで、誰でもができるような職業ではその仕事をする人が余りますから、給料も低くなります。これは自由経済社会の常です。一方で特殊な技能や才能を必要とする職業だと誰もがその仕事をできるわけではないので必然的に給料はたかくなります。
この市場原理をwebデザイナーに当てはめてみますと、webデザイナーは技能職と言えますから、その意味では誰もができる仕事ではありません。ですから給料の面では高いほうに属すると言えるでしょう。ところがこの技能職もさまざまで、技能にはレベルがあります。つまりwebデザイナーとしての技能が、給料に反映するのです。技能レベルが低いと一人前のwebデザイナーにはなれませんからアシスタント的な仕事をします。そうなるとメインのwebデザイナーの給料には及ばない安い給料での仕事になります。
一方で、何人ものアシスタントを配下に置くメインのwebデザイナーはセンスもアイデアも抜群で、この人の指示通りの作業をすれば良いウェブサイトが出来上がるとなると給料の高い低いは納得せざるを得ません。自分ではできないことをできる人のほうが給料が高いのは、実力の世界では常識なのです。ですからwebデザイナーの給料はほかの仕事よりも良いかどうかは、一重にそのwebデザイナーの力量にかかっているのです。他人がとてもまねをできないと認められるwebデザイナーであれば年収が500万円を超えるでしょうし、何をやらせても満足の行く結果が出せないようなwebデザイナーは年収が200万なのもあり得るのが、webデザイナーの世界だと言えそうです。
ですから、webデザイナーの給料はほかの職業よりも良いかという質問にはYesとNoがあると言えるでしょう。Yesの場合は、まさにウェブという特殊な部類に入る世界での専門家であり、Noの場合は専門家とまで言えない人です。したがってこれらを平均するとYesでもなければNoでもない給料になり、それをほかの職業と比較すると同じ程度になるのです。ほかよりも給料が良いように見えるwebデザイナーは、それほど数は多くないとも言われています。これはそれだけウェブの世界は奥が深いとも言え、最近のウェブ技術は常に革新されていますし、世間のトレンドも変化しますから、この技術革新と世間の流行についていけるwebデザイナーであれば給料はほかの職業よりも良いと言えるでしょう。ただしそのためには不断の努力が必要になるのは申すまでもないことです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。