独立してフリーのwebデザイナーとして仕事をするようになると、仕事の依頼がくるようにいろいろと努力をします。フリーのwebデザイナーは営業マンを兼ねているからです。そうすると依頼はあっても、料金が安いことがあるでしょう。ウェブサイトを立ち上げようと考える依頼主はウェブに関しては素人ですから、webデザイナーなら誰もが簡単にサイトを制作できると思っています。ですからこれだけの予算でサイトができるのなら依頼してもいいということで、安い料金を提示するかも知れません。
そこで胸算用をしますが、どう考えてもそれでは赤字になるとしましょう。会社であればそのような安い仕事は断るかも知れませんが、フリーのwebデザイナーであれば自分の給料が0円でも実は採算がとれるものなのです。その仕事がなければ収入は0円ですが、例え安くても収入である売り上げにはなります。ですから最初のうちは、安い仕事でも依頼されたら喜んでそれを受けるべきでしょう。少なくとも自分のスキルを維持・向上させるのが実務であり、安い依頼でもそれを制作すれば実績になります。ですから将来自分のプロフィールにその実績を加えることができて次の売り込みのツールになるのです。
最初は安い仕事でも、それを数多くこなすようになれば、年間を通すとまとまった売り上げになっているでしょうし、そう安い仕事ばかりでもないでしょう。ただし気をつけなければならないのは、いつまでも安い依頼ばかりを受けているとあのwebデザイナーは安い料金で仕事をしてくれるという、好ましくない評判が立つことです。つまり悪く言えば便利屋さんになりかねません。したがって安い依頼を受けるかたわらで高い依頼を受けられるように自分を売り込む努力をすることが必要になります。ひとつでも高い料金の依頼をこなせば評価が変わってきます。しかしこれが難しいところで、実はサイト制作をしたいのだがあなたは高いでしょうから依頼ができませんなどと言われる危険性があります。
この辺りが商売の微妙な駆け引きで、そのような場合はディスカウントもかんがえることです。つまり自分なりの料金表を用意しておいて、本来であればこれだけの料金ですが今回は特別にお安くしましょうなどと言えば相手は喜ぶでしょう。いずれにしてもこのような交渉ができるようになるまでは安いしごとでも嫌がらずに引き受けるのがフリーの仕事なのです。
フリーですから、従業員への給料のことを心配しなくても済むのがフリーのwebデザイナーの強みです。つまり自分だけが我慢をすれば良いのであり、安い依頼で誰にも迷惑をかけることはないのです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。