webデザイナーにも国家資格が最近できました。webデザイナーの資格はいくつもありますが、ウェブデザイン技能士と呼ばれる国家資格以外は、すべて民間の資格です。資格を取得するためには検定があります。webデザイナーの検定はこのようにいくつもありますが、ここでは国家資格であるウェブデザイン技能士になるための検定の難易度について見ることにします。
2012年12月25日に開催された、ウェブデザイン技能士の国家資格検定試験の内容を見てみましょう。資格は3級から1級まであり、3級の試験時間は学科が45分、実技が60分です。2級は学科が60分で実技が120分、1級になりますと、学科が90分、実技は189分プラスペーパー実技が60分です。
学科試験の内容は、(1)インターネット概論、(2)ワールドワイドウェブ(www)法務、(3)ウェブデザイン時術、(4)ウェブ標準、(5)ウェブビジュアルデザイン、(6)ウェブインフォメーションデザイン、(7)アクセシビリティ・ユニバーサルデザイン、(8)ウェブサイト設計・構築技術、(9)ウェブサイト運用・管理技術、そして(10)安全衛生・作業環境構築、です。
1級の実技試験は、(1)ウェブサイト構築、(2)ウェブサイト設計・計画、(3)ウェブサイトデザイン、(4)ウェブサイト運用管理です。2級と3級の実技試験では(1)ウェブサイト構築、(2)ウェブサイトデザイン、(3)ウェブサイト運用管理で、1級にあるウェブサイト設計・計画はありません。
この国家試験は年に1回で、全国の主要都市で開催されていて、受験料を支払います。この国家検定試験の難易度は、2級でBの普通、3級でCのやや容易です。合格率は平成25年度の第2回では、3級の合格者が250名で、難易度=合格率が47.4%、2級は合格者数が114名で合格率が53.7%です。
参考までに示しますと、平成25年度 第1回試験では3級 の難易度が69.6%、平成24年度 第2回試験では2級の難易度が40.4%、3級では7.9%です。平成24年度 第1回の3級の難易度は67.5%で、平成24年度の1級試験では最終合格率は29.5%となっています。さすがに1級ともなれば難易度も高くなり、受験者の3人に1人も合格しないという狭き門です。
このウェブデザイン技能士という名称の国家試験に合格して資格をとれば、それなりの知識と実務は身についていますから、実際の就職で問われるのはセンスとアイデアの引き出しの数になるでしょう。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。