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webデザイナーにも国家資格が誕生、その実力は?

webデザイナーの国家資格を考える前に、そもそも国家資格とは何かを知らなくてはなりません。国家資格とは、法律に基づいて国が実施する試験で、個人の知識や技能が一定のレベルに達していることを確認し、その結果次第で定められたことをおこなうのを許可される資格です。都道府県が実施する試験に合格しても、民間の試験に合格しても、国家資格を取得したとは言えません。なお、国家試験を受けて国家資格を取得する人は年令や性別は問われません。

なお、一般的に国家資格と言いますと思い浮かぶのが医師ですが、ほかにいくつもあり、建築士、薬剤師、弁護士などを含めたこれらの国家資格は、業務独占資格と呼ばれています。これを国家資格の定義だと考えますと、webデザイナーはどのような条件にも当てはまらないようです。デザインの世界、ウェブの世界は国がそのレベルを確認するためのウェブデザイン技能士という国家資格があるとは言え、この資格がなければその業務をおこなうことができない業務独占資格には該当しないのです。

ウェブの分野は医師や薬剤師、あるいは建築士とは根本的にその業務内容が異なります。ウェブの分野は誰でもが参画することができるのです。たとえばサラリーマンやOLになるために採用試験はありますが、そのための資格は採用側が定める高卒以上とか満18歳以上などという制限だけです。これがwebデザイナーの分野になりますと、その制限さえも無くなります。そこにあるのはいかにセンスがあり、アイデアの引き出しが豊富であるか、ウェブに関するスキルがあるか、対人関係でコミュニケーションの疎通が図れるか、などなのです。

このように、webデザイナーのための国家資格はありますが、その国家資格がなければ仕事をできないということはまったくありません。webデザイナーに求められるのは資格よりも実力なのです。実力は実際にウェブサイトを構築し、管理・運営がきちんとできることで、さらにそのレベルが問われるのです。
したがって好きこそもの上手なれで、独学でウェブの実力を身につけていて、資格を持っていなくても、使えるwebデザイナーと認められればそれでいいのです。そのためには国家資格を目指すのも良いでしょうが、チャンスがあれば求人に応募して、アルバイトでも構いませんから実際の作業現場で経験を積み重ねることのほうが大切なのではないでしょうか。
ただし、これは決してwebデザイナーの国家試験は不要だと言うことではありませんから、くれぐれも誤解のないように願います。資格を持っていて損なことはありません。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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