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Webデザイナーが使用する定番テキストエディタ「vim」

Webデザイナーはクライアントの要望やイメージを実現するためのデザインを作成し、そのデザインを使ってコーディングを行いWebページを制作していきます。このコーディング作業でよく利用されるのが、エディタと呼ばれるツールです。

市販のホームページ作成ソフトを使っても、HTMLやCSSのデータを制作することは可能です。市販のホームページ作成ソフトは、ワープロソフトで文書を作成するのと同じ要領でWebページを制作することができるため、HTMLやCSSについて知識が全くない人でもホームページを制作することができます。いちいちHTMLタグを入力しなくてもWebページが制作することができるため、プロのWebデザイナーも作業の一部で利用している場合があります。
しかし、ホームページ作成ソフトには自動的に構文ミスなどを修正する機能などがあり、それによって目的を持って入力したHTMLタグや構文の書式が修正されてしまったり、無駄タグと呼ばれる不要なHTMLタグが入力されてしまう場合があるのです。またjQueryプラグインなどホームページ作成ソフトが対応していない機能を実装するとエラーになってしまう場合もあり、コーディング作業をすべてホームページ作成ソフト上で行うのは困難なところがあります。そのためプロのWebデザイナーはコーディングにエディタを利用して作業を行っているのです。

ヴィムまたはヴィアイエムと呼ばれる「Vim」は、UNIXで広く使われているエディタのviから派生した高機能なテキストエディタのひとつです。Vimの特徴は、ハイライトな色合いの画面でしょう。Windowsのコマンドプロンプトなどをよく使う人は画面の背景が黒色というのは見慣れたものでしょうが、一般的なエディタやテキストツール、ワープロソフトの編集画面は現在は白色が一般的になっていますから、黒色の画面というと見慣れないもので、何か不具合が発生したのではと思う人もいるかもしれません。しかし、始めは慣れずに使いづらいといった印象を持つかもしれませんが、使ううちにVimのハイライトな画面にもなれていくでしょう。

Vimにはノーマルモード、ビジュアルモード、コマンドラインモードというモードがあって、モードを切り替えながら編集作業を行うことができます。vimはUNIXで使われているエディタが元になっているだけに、キーボードだけで操作できるエディタで、モードの切り替えについてもショートカットキーで切り替えが可能です。また、小さなコマンドを組み合わせることによって、様々な機能を実現することもできます。テキストの入力方法など、ほかと異なるところがあるため、その点でも最初は慣れないかもしれませんが、慣れるとほかエディタよりも高速操作が可能なところが多くのWebデザイナー、特にWebプログラマに支持されています。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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