発達障害とは、先天的な様々な要因による障害が年齢を重ねいくうちに特性を表すものです。知的障害と発達障害を同一と考える人もいるようですが、知的障害が知的機能や適応行動に制約があり、読み書きや計算がうまくできないなど、日常生活中の知的行動に支障があるのに対して、発達障害とは幼児期に疾患や外傷などが発達に障害となっている状態のことです。発達障害とは、発達の遅延のことをいいます。
発達障害は1980年以降に認識されるようになったため、自閉症スペクトラムや学習障害、注意欠陥・多動性障害といった症状の方を知っている人の方が多いかもしれません、これらの症状は、発達障害とされています。
発達障害は日本では精神障害の範疇として扱われており、2次障害がない場合は、取得できないといった制限があるところはあるものの、取得精神障害者保健福祉手帳の申請をすることができます。
ひとことに発達障害といっても、様々な症状があるために一概にはいえませんが、WebデザイナーなどIT関係の仕事は、発達障害者に向いているといわれています。Webデザイナーはクライアントの要望やイメージを実現するデザインを行ってコーディングを行い、HTMLやCSSのデータを制作していきます。Webページのデザインにあたってはクライアントと何度かやり取りを行ってデザインを決めていく人もいますが、分業化の進んでいる企業などでは、クライアントとの打ち合わせはすべでWebディレクターが行い、Webディレクターの指示でWebデザイナー、Webプログラマーが作業を行うことも少なくありません。このような体制の職場の場合、Webデザイナーは指示された仕事をひとりでもくもくとこなすことになるため、その点でイレギュラーな事態に対応することが難しかったり、ほかの人ともコミュニケーションが難しい発達障害者に向いているといわれているのです。
また、Webデザイナーになるためには資格を取得したり、決められた学校で決められた期間、専門的な勉強をしなければならないといった決まりはありません。Webデザイナーになるための知識や技術は専門学校など通う方法もありますが、独学で勉強することも不可能ではないため、その点でも発達障害者に向いているといえるのでしょう。
Webデザイナーは、パソコンがあれば仕事ができます。Webデザイナーの中にはフリーランスで仕事の依頼を受けて自宅で作業を行う人もいるため、そういった点での発達障害者に向いている職業なのかもしれません。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。