職業を選ぶとき、その職業を選ぶポイントはいくつかあります。その仕事が好きだから、憧れてというのが職業を選ぶ一番のポイントではないでしょうか。それ以外にもどのくらいの年収になるのかといった収入面の条件や、休日が完全週休2日なのか、就業時間は何時間になるのか、残業は週に何時間あるのかといった勤務条件のほか、その職業の将来性、一生続けていける職業なのかどうかといった点で職種を選ぶ人も少なくないでしょう。
職業の中には、就職1年目から高収入が得られるものも皆無ではありませんが、ほとんどの職業は、1年目から高収入というのはなかなかないことです。特に知識と経験、技術が問われる職人やそれに準じる職種の場合、一人前になるまでは研修期間中という扱いになります。そのため、収入が低めです。
Webデザイナーは、クライアントの要望に応じてWebページをデザインして、コーディングを行う職業で、コーディングの仕事ではHTMLとCSSの知識が必要ですし、Webページのデザインにはデザインセンスが必ず問われます。さらにホームページやWebアプリケーションの開発は複数のスタッフで行われるため、コミュニケーション能力も必要になります。さらにWebの世界は技術の推移が早いため、常に最新の技術にアンテナを張っている必要もあります。
そんなWebデザイナーはWebの職人といえるでしょう。職人ですから知識と経験、技術が重要視されます。
そのためWebデザイナーは、1年目はほとんどアシスタントや雑用です。いきなり仕事を任されるということはあまりありません。アシスタント業務や雑用をしながら仕事の仕方を覚えて、一人前のWebデザイナーになっていきます。
ですから、Webデザイナーの1年目の年収は低く、そのためにWebデザイナー全体の年収の平均もほかのWeb関連の職に比べて低くなってしまいます。そしてそこがWebデザイナーは底辺の職業などといわれる原因になっています。
しかし、Webデザイナーは経験を積むうちに仕事の幅が広がる職業です。経験を積んでWebディレクタとなったり、独立してデザインスタジオを設立する人が多くいます。そうなると、年収も大きくなります。
ITやWeb関連の職業で年収が高いのは、ITコンサルティングやWebディレクター、プロデューサーといった職種になりますが、これらの職業には知識と経験が必要なため、いきなりなれるものではありません。WebデザイナーはITコンサルティングやWebディレクター、プロデューサーといった職業になるための一歩ともいえるため、決して底辺の職業とはいえないでしょう。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。