職人の世界には、一人前になるためには、弟子入りして住み込みで働く場合があります。最近は弟子入りや住み込みということが減ってきているようですが、それでも職人の種類によっては未だに住み込みで働くということが多くあるようです。
また、職人以外の仕事でもメンテナンスや警備の仕事など、仕事によっては宿舎に住まなくてはならないため、これも考えようでは住み込みといえます。
では、Webデザイナーはどうでしょうか。Webデザイナーはクライアントの要望やイメージを実現するWebページのデザインを行ってコーディングを行う職業です。WebデザイナーにはHTMLとCSSの知識が必要であり、デザインセンスが問われます。また幅広い知識も必要とされ、経験が重要視されます。一人前のWebデザイナーとなるには数年はかかるでしょう。そのためWebデザイナーは非常に職人的な職業といえるのですが、職人が一人前になるまで修行として職場に住み込みで働くのと同じように、Webデザイナーも一人前になるまで住み込みで働くということがあるのかというと、皆無とはいえませんが一般的ではないといっていいでしょう。
Webデザイナーはフリーランスで活躍する人も多くいますが、多くはホームページの制作やWebアプリケーションを開発していて会社などで活躍しています。そうしたWeb関連の会社はホームページの制作やWebアプリケーションの開発を行うばかりでなく、ホームページの運用サービスやメンテナンス、サーバーの構築や管理といった幅広い業務を行っているところがあります。
そうした業務の中でサーバー管理やECサイトの運用管理など、業務内容によっては24時間シフト制の勤務になる場合もあります。その場合、会社に仮眠室などが用意されて泊まり込みになるときもあるため住み込みのような状態といえなくもありませんが、自分の住居を持っていて、ときどき会社に泊まることがあるといった状態ですから住み込みとは異なります。
また会社によっては、社員に対して寮や住居などを用意する場合もあるため、住み込みのような状態といえなくもありませんが、住み込みのような状態ではあっても実際の住み込みとは異なります。
Webデザイナーの中には、経験を積んで独立してデザインスタジオなどを設立する人もいます。そうした人の中にはオフィスが住居兼ということもあるため、こちらの方が住み込みに近いといえるでしょう。
なお、どのような仕事にも締切や納期がありますが、Webデザイナーにも納期があり、納期までにホームページやWebアプリケーションを制作して公開したり、データを納入しなくてはなりません。納入間際になると、作業の進行状態によっては残業や徹夜などもあり、事実上の住み込みに近い状態になります。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。