街中でチラシを配っていて、そのチラシのレストランに入るとメニューがあります。どちらも洒落た印刷物で、美味しそうな料理の写真があります。注文をして店内を見渡すと壁に大きなポスターが貼ってあり、それはメニューにある海産物がとれる地方の観光ポスターです。このどれもが良く見ると実にこまやかなデザインで、この種のチラシ、メニュー、ポスターの中にはアートと呼ぶのが適切なような芸術的なものもあります。
これらの印刷物のすべては、デザイン制作会社や印刷所でグラフィックデザイナーが制作しています。グラフィックデザイナーはマックのパソコンとPhotoshopやIllustratorなどのソフトウェアを使ってデザインをしています。グラフィックデザイナーの寿命は長く、また中年になってからでもグラフィックデザイナーに転職する人がいます。これはグラフィックスの世界は学歴や年齢には余り関係がなく、問われるのは基本的なパソコンとソフトウェアの使い方とデザイン、レイアウトのセンスとアイデアだからです。
センスとアイデアは生まれつきとも言われますが、常にそのつもりになって自己研さんを積めば身につくものです。子どものころから絵を画用紙に書くのが得意だった人であれば、年齢が多少高くなってからでもグラフィックデザイナーになれるようです。デザインの下地は絵を描くこととイラストを描くことで、そのセンスがあれば、あとは物理的にパソコンの操作とソフトウェアの使い方を学べば40代でも通用するのがグラフィックデザイナーの仕事です。
ですから、厄年と言われる42歳のグラフィックデザイナーも数多くいますし、42歳でグラフィックデザイナーに転職を果たしたという人もいます。強いて言えばグラフィックデザイナーの求人は40代よりも30代のほうが多いようですが、逆にあまり若いと経験がないということになります。40代ともなれば日頃数多くの印刷物に接する機会が多いので、無意識でもポスターやチラシ、パンフレットなどのデザインを見ています。この見るということは経験になりますから、自然と審美眼が養われるのです。また、今の40代の人の多くはパソコンを操作することができます。Windowsでもマックでも基本的には大差はありませんから、すぐにマックに慣れるでしょう。そうなればあとはそれまでに無意識のうちに頭に蓄積されていた経験の引き出しを以下にデザインに応用するかということになります。また、40代ともなればコミュニケーションの能力も身についていますから、クライアントとの打ち合わせや印刷会社との折衝も卒なくこなせますから、デザイン制作会社での戦力になります。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。