日本人は教育レベルが高いことで世界的に知られていますが、6・3・3・4制の教育が全国に浸透しています。さらに絵画の分野でも、日本の浮世絵は世界的に高い評価を受けています。この日本でグラフィックデザイナーのレベルが低いと言うことはあり得ません。ですから日本のグラフィックデザイナーも高く評価されていますし、国際的に有名なグラフィックデザイナーもいます。
しかし、ピンからキリという言葉はグラフィックデザイナーの世界にも当てはまりますから、その他大勢の部類に入るグラフィックデザイナーが多いのも事実と言えるでしょう。ただしグラフィックデザイナーとして才能がありながら就職ができないというのは別の理由があり、こう言いますと差別語になるかも知れませんが、まったく協調性がないようなグラフィックデザイナーではその能力以前の問題になります。グラフィックデザイナーは特殊な仕事ではありますが、仕事はいくつかの歯車としての役割を持つ人の輪で成り立ちますから、唯我独尊では通用しないのです。
話を現実に戻しますと、現在のグラフィックデザイナーの求人では年収が300～600万円のようです。これは人によりますから何とも言えませんが、少なくともグラフィックデザイナーにはその特殊性に見合った待遇が用意されていると言えるでしょう。売れるグラフィックデザイナーは社会的にも認められていますし、尊敬もされています。一方でセンスが無いからとグラフィックデザイナーを辞める人もいます。これはどのような業種でも同じですから、ことさらグラフィックデザイナーに限ったことではありません。また、文句を言われながらも一通りのレベルのスキルがあれば、重宝がられるグラフィックデザイナーもいます。このような人は無難な仕事を手早く片づけることができるからです。
グラフィックデザイナーの仕事には、良いビジュアルを制作するという使命と、印刷に間に合わせるスピードが要求されます。いくら良いチラシを作っても、それが開店前に使えなければただの紙切れになってしまいます。例えセンス的には今一つでも、そのチラシが開店前の宣伝に間に合えばそれなりの役に立つのです。世界中どこでも同じだと言えますが、日本のグラフィックデザイナーの忙しいことは事実であり、最終段階の印刷での色校正で印刷会社の現場へ出張校正に出向くなどはざらにあることです。また日本人特有のこだわりを持つのがグラフィックデザイナーで、外から見ればこれで良いと思うのをグラフィックデザイナーは納得しないという気質があります。ただし、これはそれが良いとかそうでないということではなく、世界中のグラフィックデザイナーに共通して言えることのようです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。
