意見が分かれそうなのが、グラフィックデザイナーの転職です。転職はグラフィックデザイナーに限らず、どのような職種にもみられますが、転職の理由は職種により異なります。しかしその一方で、同じ理由の場合もあります。具体的には、その職場よりもさらに待遇が良い職場を探すと言う理由が一番大きいでしょう。同じように忙しく働くのであれば、より給料が良いところへ転職したいというのは当たり前といえばその通りです。なかには入社の際の条件で転職を制限されることがないとは言えませんが、職業選択の自由が憲法で保証されているのですから、多くの人が転職を希望します。
転職が多いのは、グラフィックデザイナーの世界でも見られます。これは先ほど述べた給料が理由でもあるようですが、そのほかには会社の気風が自分に合わないという理由、職場の同僚とのコミュニケーションが良くないという理由などもあり、さらには忙しく道具並みに扱われるという不満も転職の理由になるようです。
基本的に転職はこれらの理由が原因になりますが、グラフィックデザイナーの募集が求人誌やネット求人に多く見られるのは、それだけグラフィックデザイナーの入れ替わりが激しいことを証明しています。グラフィックデザイナーも人の子ですから、自分が納得できる職場で納得がいく仕事を求めるのです。これは当たり前のことで、グラフィックデザイナーという特殊な能力があれば、なおさら転職を考えるでしょう。転職先がやはり自分の考え方とギャップがあれば、さらに転職をします。
ただし、あまり転職を繰り返すのも考えもので、それだけ自分の基盤を固めるチャンスが少なくなります。石の上にも三年ということわざがあります。転職をするなと言うことを申し上げる気は毛頭ありませんが、転職はじっくりと求人を見て考えるのが、賢明ではないでしょうか。人生には転機がありますから、千載一遇のチャンスをみすみす見送るようなことはできません。そのような時は転職のチャンスでしょう。しかし少しくらい気に入らないからと転職をするのも、いささか考えものです。
今はグラフィックデザイナーの転職を支援する求人誌やネット求人、人材派遣が充実しています。転職はいつでもできる環境が整備されていると言えるでしょう。情報は数多くあるほど良いという面と、多過ぎて迷ってしまうという面があります。グラフィックデザイナーが転職をする際には、これらの多くの求人情報を自分なりにきちんと整理してからが良いのではないかと思います。良い仕事場を見つけるのが転職であり、それが転職の意義なのです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。