IT・デザイナー求人サイトのグラフィカルジョブが、デザイナーを目指す方のお役に立つ、業界の情報をお届けします。

未経験でグラフィックデザイナーに転職できるか?

まず最初にはっきりしておきたいのは、ここでの未経験という言葉のことです。グラフィックデザイナーで未経験には、二通りがあります。そのひとつは、デザインスクールを卒業したが実際には就職はしたことがない。しかし、自分でデザインやレイアウトをしたことはあるし、多少はグラフィックデザイナーの真似事のようなアルバイトをしたこともあるという人です。もう一つは、まったくの未経験で、一応デザインスクールは卒業したが自分なりに印刷データなるものを制作したことは無いという人です。

グラフィックデザイナー未経験の求人に応募するのは、このどちらも似たようなレベルですが、多少有利になるのは今までに自分なりにデザイン制作物を作ったことがある人でしょう。しかし、これは自分勝手な制作ですから独りよがりです。これをむしろ無いほうが無垢なので教育がしやすいと考える採用者もいるでしょう。そうなると、どちらが良いかですが、やはり実務ともなれば多少は心得がある方がベターなのかも知れません。ただし、そのような未経験の人は自分の好みを捨てることが大切です。グラフィックデザイナーの仕事はクライアントがあってこそですから、たとえ自分の好みに合わなくても仕方がないのです。

自分はサッカーが好きだから、サッカーに関する印刷物を作りたいと思っても、与えられた仕事は玄米茶の販促用パンフレットかも知れません。それを嫌だとか言う権利はありません。その時には玄米茶のことを勉強して、玄米茶を好きにならなくては、本当に販促に役立つパンフレットにはならないでしょう。その意味では、異業種からグラフィックデザイナーに転職した人は、以前の業種については詳しいですから、たまたま与えられた仕事が前の仕事に関係があればお手のものです。これは趣味についても言えそうで、多趣味な人はグラフィックデザイナーに向いているとも言えそうです。趣味があればそのことについて勉強をしますから、それが実際の仕事でアイデアを生み出す原動力になるのです。

このように見てみますと、未経験でグラフィックデザイナーに転職する人は、グラフィックスに関する知識とパソコンのスキルに加えて、別の分野での経験や日頃の多趣味が実務に大いに役立つと言えそうです。未経験なのは、グラフィックデザイナーとしての実務経験であり、そのほかの職業での人生経験はあるというのであれば、未経験でのグラフィックデザイナーへの転職は意味があると言えるでしょう。何事も経験が人生の道ですから、グラフィックデザイナーへの転職もその道のひとつと言えます。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

グラフィカルジョブで「グラフィックデザイナー」の求人を検索する