藩政時代の島津藩の色合いが残る鹿児島市は、鹿児島県の県庁所在地であり、南九州での拠点都市として重要な地位を占めています。鹿児島湾の西に位置する市街地から桜島を望む景色から、東洋のナポリとも称され、ナポリ市とは姉妹都市になっています。最近は九州新幹線の開業で鹿児島中央駅周辺は大規模な再開発が実施され、近代的な都市景観に変貌しています。その意味では鹿児島市は今では新旧の空気が入り混じった一種独特の街になっていると言えるでしょう。
鹿児島市は人口が60万人をはるかに超える大都市ですから、市内には多くの企業や商店があります。そのそれぞれが独自の販促を展開していますから、必然的に印刷物への需要も多くなります。印刷物が増えると当然のことですが、それを制作するデザイン会社も増えます。連想ゲームのようですがデザイン会社が増えるとそこで働くグラフィックデザイナーの数も増えます。なお、グラフィックデザイナーは比較的出入りが多い職種のひとつであり、したがって鹿児島市でのグラフィックデザイナーの求人は流動的であると言えるでしょう。
また、鹿児島市内にはデザインスクールがあり、そこでデザインを学んだ人が新しいグラフィックデザイナーとして求人に応募しています。デザインスクールではPhotoshopとIllustratorの使い方を覚えますから、このような未経験のグラフィックデザイナーでもすぐに仕事ができる場があります。
しかし、そうは言っても外の世界を見たくなるのが人情ですから、鹿児島市でデザインを勉強して、実力を試そうとするグラフィックデザイナーは東京や大阪へ武者修行に出る人も多いようです。鹿児島県人という気質がそうさせるのかも知れません。しかし、その一方で鹿児島市内に止まりグラフィックデザイナーの求人に応募する人もいます。
これらのことから見ますと、鹿児島市でのグラフィックデザイナーの求人は、アルバイトもしくは派遣登録が多いようで、これはデザインスクールを出た未経験のグラフィックデザイナーが多いからだと言えそうです。
そうは言っても鹿児島市内にあるデザイン制作会社などがアルバイトばかりを採用しているわけではなく、正社員待遇の求人もあります。ただし求人にはタイミングが重要ですから、良い条件での職場を確保するためにグラフィックデザイナーは派遣会社や人材会社への登録もした方が良いようです。
そうすれば常に最新の求人状況を把握することができますし、自分に向いた働き方もできます。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。