IT・デザイナー求人サイトのグラフィカルジョブが、デザイナーを目指す方のお役に立つ、業界の情報をお届けします。

ファッションデザイナーと、グラフィックデザイナー

デザイナーという言葉には、さまざまな形容名詞をつけることができますが、その走りは多分ファッションデザイナーではないでしょうか。ファッションの世界ではパリコレクションが有名ですが、ほかにも著名なコレクションがあり、日本人のファッションデザイナーの多くが世界的な名声を博しています。

このほかにもデザイナーには、グラフィックデザイナー、Webグラフィックデザイナー、ジュエルデザイナー、ネイルデザイナー、インテリアデザイナー、エクステリアデザイナー、ガーデニングデザイナーなどなど、なんでもがデザイナーになりそうなほどあります。
ではファッションとグラフィックデザイナーとの関係はと言いますと、グラフィックデザイナーは衣装のデザインこそしませんが、ファッションデザイナーの作品をいかにしてビジュアルとして印刷物や画像にするかという能力が問われるでしょう。元のデザインのイメージを損なうことなく、ビジュアルとして再現し、場合によってはもとのデザイン以上に魅力があるビジュアル作りがグラフィックデザイナーには求められます。

その意味ではグラフィックデザイナーも、ファッションを理解しなければなりませんし、色彩感覚にも優れていなければなりません。単にフォトグラファーが撮影した写真を決められた枠の中に納めるのではなく、その衣装があたかも目の前にあるような錯覚を起こさせるような感覚的ビジュアル処理が求められるでしょう。そうなるとグラフィックデザイナーは写真画像処理で高度な技術と的確な色彩感覚、ある意味では絵画的なセンスも必要になります。

たとえばワンピースにベルトを配する際に、ファッションデザイナーがそのベルトの色を決めるでしょう。しかし、そうでない場合はグラフィックデザイナーがベルトをつけることも考えられます。こうなるともはや単なるグラフィックデザイナーの範疇ではなくなります。また、立体感を出すためのシャドウもデジタル加工でつけることもあるでしょう。このように見ますと、グラフィックデザイナーとファッションには共通点が多いようです。
このことから、グラフィックデザイナーによってはファッションデザイナーとしても通用するような人があらわれても、全く不思議ではありません。またその逆に、ファッションデザイナーでパソコンとソフトウェアを使えれば、ある意味ではグラフィックデザイナーになれるとも言えそうです。世はまさにコラボレーションの時代なので、ファッションとグラフィックデザイナーとのコラボはこれから盛んになるかも知れません。
ただし、グラフィックデザイナーでファッションを理解するためにはデッサンを描ける能力が必要になるでしょう。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

グラフィカルジョブで「グラフィックデザイナー」の求人を検索する