社会人として20代にスタートを切り、会社勤務で50歳、あるいは50代ではマラソン人生のゴールが迫っています。それまでグラフィックデザイナー一筋で頑張ってきましたが、会社勤務ではいよいよ先が見えてきます。それでは退職をして悠々自適の生活を送れるかと言いますと、そうではないのが現実でしょう。なかにはがっちりと将来設計を立てている人もいるでしょうが、そのような人ばかりではありません。
このような50歳、あるいは50代のグラフィックデザイナーは、そのまま定年まで頑張るか、もしくはアートディレクターや管理者としての求人に応募するか、または独立してフリーのグラフィックデザイナーを目指すかということになるでしょう。このなかで一番イージーなのは定年まで頑張ることですが、それはそこまでだと言うことを意味します。今の50代はまだ壮年ですから、身体も頭もしっかりしています。若い者には負けないという気力もあります。また、経験は極めて豊富ですから、そのような人材を遊ばせておくのは、もったいないのです。
しかし会社の経営という点から50代のグラフィックデザイナーを見ますと、会社規定がありますから、定年になれば退職してもらうしかありません。この場合、契約社員として居残ることも考えられますが、50代のグラフィックデザイナーで転職はいささか無理があると言えます。求人で年齢を制限するのは建前上禁止されていますが、建前と現実は違うのです。40代でも求人が少なくなるのですから50代ではさらに少なくなります。
そこで考えられるのが50代という年の功を逆手に利用することで、それは独立をしてフリーのグラフィックデザイナーになること、もしくはデザイン制作会社を立ち上げることです。
それには資金も必要ですが、仕事の当てになる人脈とコネが最優先です。資金はなんとでもなりますが、人脈やコネは独立を想定して早いうちからつくっておかなければなりません。
また、最新の市場トレンドを把握しておくことも重要になります。50代でグラフィックデザイナーの仕事を続けるためには事前の心構えが大切なのです。その場になって慌ててみても始まりません。人脈とコネづくり、できれば独立資金は早めから準備することが必要です。
なお、50代のグラフィックデザイナーでは求人がまったくないとは言い切れません。有能なグラフィックデザイナーであればそのような人材を嘱託社員屋契約社員待遇で欲しがるところもあるでしょう。転職は時のものともいいますから、求人に応募してみるという方法がないとは言い切れません。
- この記事を書いた人
-
IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。