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そもそもグラフィックデザイナーとは?

職業を表す言い方は日本語と英語が主に使われていて、昔の日本語では○○屋という言葉が使われていました。例えば豆腐を製造・販売する店は豆腐屋であり、八百屋、果物屋、米屋、花屋、植木屋などなどいくらでもあります。この呼び方は今でも非公式に会話では使われていて、道を聞くと、あそこの角の煙草屋さんのところを右へ行くと、その薬屋さんがありますという具合に使われています。

これが最近では海外から入ってきた外来語になりつつあり、花屋さんはフローリスト、植木屋さんはガーデナーと呼ばれるようになっています。ちなみに公式には、屋のかわりに店という言葉が使われます。グラフィックデザイナーは分解するとグラフィック(ス)とデザイナーになります。グラフィックは、画像とか画面、デザイナーは意匠を作る人ですが、これを画像意匠屋さんとは言いません。グラフィックデザイナーはそのまま日本語として使われます。なお、歴史のある大企業には意匠部などがあり、この部署では会社のロゴとロゴ規定マニュアルなどを定めていますが、デザイン部とは言わないようです。

このように、グラフィックデザイナーはグラフィックをデザインする人という意味を持つ人を指します。デザインをするということではデザイナーという言葉はさまざまな分野で使われていて、衣装や衣服をデザインする人はファッションデザイナーですし、家電類をデザインする人はインダストリアルデザイナーです。なお、今ではほとんどのグラフィックデザイナーはマックのパソコンでデザインをしますから、コンピュータグラフィックにデザイナーをつけてCGデザイナーとも呼ばれています。また、最近急増しているインターネットのサイトを制作するデザイナーは、ウェブ(Web)デザイナーと呼ばれます。

ここまではグラフィックデザイナーの呼び名についてですが、ではグラフィックデザイナーとは何をする人かと言いますと、新聞や雑誌などの印刷メディアに掲載する広告はもとより、販促物と呼ばれるポスター、リーフレット、チラシ、パンフレット、カタログ、ステッカー、各種POP、DM、会社案内、卒業アルバム、各種広報物などを制作する人です。その意味では広告・広報マンとも言えます。

この世の中にグラフィックデザイナーが存在しないと仮定しますと、印刷メディアでの広告宣伝や広報は不十分になり、したがって各種情報は社会に行き渡らなくなり、情報不足の日常生活は味気ない不活発なものになるでしょう。たとえテレビやラジオがあり、インターネットがあってもグラフィックデザイナーが制作する印刷物での広告・宣伝、広報は生活に必要不可欠なのです。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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