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グラフィックデザイナーに徹夜はつきものって本当?

徹夜という言葉は文字通り夜を徹するですから、普通には寝る時間にも起きていて、しかも神経と体力を使う仕事、あるいは遊びをすることです。遊びでは徹夜マージャンなどがあり、独り身でトランプ占いをしていて、気がついたら朝になっていたということがあります。
これは遊びですから文句は言えませんが、仕事で徹夜となると大変だという気がします。

徹夜で仕事をするのは、何もグラフィックデザイナーだけではありません。災害復旧などで徹夜は当たり前ですし、電話もリレーステーションが故障すると夜を徹して復旧作業がおこなわれます。ただ、異なるのは災害復旧などでは夜を徹してと言う場合、二部交代などで、作業員はしかるべき休息をとるようです。ところがグラフィックデザイナーの場合は交代しようにも交代要員がいないのです。人の頭の中はほかの人がその代わりをすることができませんから、デザイン作業の途中で、ここからは別のグラフィックデザイナーというわけにはいかないです。

しかも、納期が迫っていると途中で、この続きは明日とは言っていられません。何としても一旦始めたら最終段階まで一人でしなければならないのが、グラフィックデザイナーの仕事と言えるでしょう。そうなると当然のことながら、徹夜もあり得ることになります。ただし実際には本当の徹夜はできません。人には限界がありますから、現実の徹夜は、例えば夕方の18時に始めた作業を、途中で夜食の時間をとり、夜の12時になったらフロアなり椅子なりに身体を横たえて仮眠をします。仮眠は精々2時間程度ですが、それでも寝ることにかわりはありません。夜中の3時から朝の6時まで仕事を続けて、そこで一休みをします。

そうこうしているうちに朝の9時になり、ほかの社員が出勤してくる頃にはグラフィックデザイナーの仕事は目途がついているでしょう。そこでモーニングコーヒーを飲んで、最終チェックをして完成するのが午前中であれば、無事に納品に間に合います。
あとは印刷会社が徹夜をする番になり、グラフィックデザイナーはゆっくりするコミュニケーションができます。実はグラフィックデザイナーよりも大変なのは、印刷会社だと言われています。印刷物デザイン納期が限定されているときに印刷会社が間に合いませんでしたでは言い訳が通じないのです。その意味ではグラフィックデザイナーの徹夜はまだましなほうだとも言われています。しかし、印刷会社もグラフィックデザイナーも納期が動かせない印刷物をつくるときには徹夜はつきものという実態はしばしばあるのです。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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