広告、雑誌、商品パッケージなど様々な領域で活躍するグラフィックデザイナー。
そんな華やかに見えるグラフィックデザイナーの年収はどのくらいなのでしょうか。
今回、働き盛りの30代グラフィックデザイナーの年収について調べました。
30代の平均年収
まず、労働者全体の平均年収はいくらでしょうか。
国税庁が平成26年に調査した、民間給与実態統計調査があります。
この調査は給与所得者の年収を調べたもので、これによりますと30~34歳の30代前半では男性の平均年収は446万円、女性は301万円です。
35~39歳の30代後半では男性が502万円、女性は293万円で、男女を合せた平均では30~34歳は392万円、30~39歳では425万円、さらに30代全体の平均年収は408万円です。
グラフィックデザイナーの平均年収
民間の調査では、30~34歳のグラフィックデザイナーの平均年収は392万円、35~39歳では482万円とのことです。年齢を問わない全体の場合、グラフィックデザイナーの平均年収は428万円とのことです。ちなみに平均月給は31万5000円で平均賞与は50万円です。
会社、能力、実績により大きな開きがある
上記はあくまでも平均で、中には大手の広告代理店勤務であれば年収が1,000万円というグラフィックデザイナーもいますし、小規模なデザイン制作会社勤務のグラフィックデザイナーは平均年収以下というのが実態です。
また、独立して個人で仕事を行うグラフィックデザイナーの場合、大手クライアントを担当すれば、年収は格段に上がります。
グラフィックデザイナーの年収は世間一般とほとんど変わらない
この調査からグラフィックデザイナーの年収を見ますと、全体の平均収入とほぼ同額と言えるでしょう。決してグラフィックデザイナーが飛びぬけて高額ということはないようです。
考えているほどグラフィックデザイナーの稼ぎが良いと言うことはないようですが、好きな仕事をしていると言う点では、まずまずではないでしょうか。
平均労働時間
それでは、残業時間はどうでしょうか。
民間の調査によると、グラフィックデザイナーの平均残業時間は43.1時間となっており、全体の平均残業時間22.8時間に比べ、約20時間も多いことになります。
さらに、年間休日はグラフィックデザイナーが112日、全体の平均が121日となり、約10日少ない計算になります。クリエイティブ業務の特性上、労働時間が長くなることは避けられないのが現状のようです。
上記の調査からグラフィックデザイナーは労働時間のわりに年収が少ないと言えます。しかしその分、世間への影響力が大きく、やりがいのある人気職種です。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。