今はインターネットの時代と言われていますが、何でもがパソコンやスマートフォンで用が足りるということはありません。従来からある印刷物は、依然として重要な情報源として多くの人が利用しています。だからこそ、グラフィックデザイナーの存在が必要だとも言えるでしょう。
このグラフィックデザイナーの分野は特殊ですから、普通の雑誌などではなく、いわゆる業界紙誌がいくつも発行されています。特にデザイン関連や美術関連の雑誌は、古くからのものを含めるとかなりの数になります。それを全部読むのは時間的にも費用的にも無理ですが、その中からこれはと思う雑誌を定期購読すると、プロのグラフィックデザイナーでも勉強になりますし、常に進化するグラフィックデザイン分野の最新のトレンドを知ることができます。ここでこれらのデザイン雑誌のいくつかを簡単にご紹介することにします。
(1)MdN(エムディーエヌ)は、デジタルデザインとDTPのパソコン雑誌で、グラフィックとデザインの最先端を知るには良い雑誌です。対象はクリエーターやデザイナーを含むユーザーです。
(2)アイデアは、グラフィック中心で国際的なデザイン雑誌です。ポスターを含むグラフィック全般と映像関連までを含んでいます。
(3)ブレーンは、古くからある雑誌で、デザイン、映像、広告クリエイティブの勉強には参考になります。この本はデザイン関連では定番と言えるでしょう。
(4)AXIS(アクシス)は、建築やインテリア、ファッションまでを含んだ総合デザイン雑誌です。
(5)コマーシャルフォトは、特にプロのフォトグラファー向けですが、グラフィックデザイナーにも役に立つ雑誌です。
(6)リアルデザインは、写真重視のデザイン雑誌です。
(7)Pen(ペン)は、男性向きのデザイン雑誌を売りにしています。
(8)デザインノートは、実用的な内容が評判のようです。
(9)日経デザインは、デザインをビジネスの視点から見る雑誌です。
以上が主なデザイン雑誌と言えますが、グラフィックデザイナーの間で良く読まれているのは、MdN、アイデア、ブレーン、デザインノート、日経デザインなどが定番です。いずれもが、それぞれ独自の編集方針を打ち出していますから、これを読めばいいというのではなく、機会があれば書店で目次を見るなりしましょう。気に入った雑誌は可能であれば定期購読をおすすめします。定期購読だと送料が無料になる雑誌もあります。ぜひ雑誌をデスクの近くに置いておいてランダムでもいいですから、時間があれば読むようにすると勉強になるでしょう。知識を吸収することは明日のスキルアップにつながるのです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。