会社にもよりますが、グラフィックデザイナーの求人をするデザイン制作会社では余り学歴にはこだわらないようです。しかし広告代理店となりますと、俄然大卒の求人が増えてきます。ただし広告代理店でも、グラフィックデザイナーの求人では必ずしも大卒ではなく、専門卒あるいは高卒の求人が見られ、広告代理店の求人で大卒が条件になるのは主に営業もしくは総務・経理関係でしょう。
ちなみにデザイン制作会社と広告代理店の会社定款は同じサービス業で、デザイン制作会社も広告代理店という業種になります。デザイン制作会社は営業で広告の仕事を受注するよりは印刷物のデザインの仕事を受注するほうに重点をおいているのが、その違いと言えるでしょう。また広告代理店は自社で制作部門を抱えている会社と、印刷物の制作・印刷の仕事を受注しても、制作と印刷は外注するという会社があります。グラフィックデザイナーを求人する広告代理店はもちろん自社で制作部門をもっている会社に限られます。
また、大手の企業は業種により自社に広告・広報セクションを設けていますから、グラフィックデザイナーの求人をします。この場合はほかのセクションとの兼ね合いもあるので大卒か専門卒を望むでしょう。別の面からグラフィックデザイナーで専門卒と高卒を見てみますと、高校でも工業高校であればデザインを授業に取り入れていますから、デザインについての知識や技能は専門卒とそう変わらないのではないでしょうか。
このように見ますと、企業側が求めるグラフィックデザイナーは高卒なら工業高校卒ということになりそうです。ただし、普通の高卒となるとデザインについての教育は受けていませんから、いきなりグラフィックデザイナーというわけにはいきません。したがって、グラフィックデザイナーとして働きたいのであれば高卒ではなく、高校を出てからデザイン専門学校へ入学して1年程度勉強をして専門卒として求人を探すほうが有利だと言えます。急がば回れで、高卒と専門卒ではわずか1年か2年の時間差ですから、焦って就職をしない方が良いのではないかと思います。
グラフィックデザイナーに限らず特定の仕事をしたいのであれば、その専門学校を卒業するほうが断然求人では有利なのは明らかですし、本人もそのほうが実務の仕事に自信が持てます。グラフィックデザイナーの求人に応募するのは、高卒なら工業高校でデザインを勉強しているか。あるいは高校を出てからデザインの専門卒のほうが採用される率は高くなるのではないでしょうか。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。
