転職はどのような職業にもつきものと言えますが、職業により転職の際に必要なものがあります。営業職ですと、それまでに交換した名刺を持って歩く人が居るようですが、これはいかに自分が人脈という財産をもっているかを、必要に応じてアピールするためです。これをグラフィックデザイナーの場合で見ますと、何と言ってもポートフォリオだと言えます。
ポートフォリオは、グラフィックデザイナーにとっては自分の能力を示すために必要なツールで、これが無いといくら言葉で説明をしても、採用担当者には通じないでしょう。と言うよりもポートフォリオが無いグラフィックデザイナーでは、相手にしてくれないと考えましょう。これは新卒で実務経歴がなくても、同じことが言えそうです。新卒でも自主制作のポートフォリオは、あったほうが良いでしょう。プロのグラフィックデザイナーが転職するのであればポートフォリオは必携と言えます。
転職では書類で一時審査があり、二次審査は面接ですが、面接で採用担当者は応募者の人柄や考え方、身だしなみなどとコミュニケーション能力を試します。これらの点で好印象なのは当然ですが、肝心なのは応募するグラフィックデザイナーの力量です。したがって、ポートフォリオが必要になります。ポートフォリオは言わば、そのグラフィックデザイナーのすべてですから、これが採用の決め手になるとも言えるでしょう。目は口ほどにものを言いという、ということわざがあります。これとは少しニュアンスは異なりますが、百聞は一見にしかずということわざもあります。これがまさにポートフォリオだと言えるでしょう。
面接で採用担当者にポートフォリオを見てもらうのですが、そのときにいろいろな質問があるでしょう。それはポートフォリオに書いてあるコンセプトについてでもあるでしょうし、どのようなOSを使ったかなどもあるでしょう。これらはポートフォリオに書いてあるのですが、ポートフォリオを作成した本人はスラスラと答えられるような準備をしておきましょう。それは書いてある通りです、では無く、こういうコンセプトであり、このOSを使いましたと口で言えるようにしておくほうが良いようです。
このようにポートフォリオは、それをまとめた本人がその内容を熟知しているのが当たり前なので、間に合わせで面接用に作ったポートフォリオかどうでなく自分の財産として作っているかでは採用担当者の印象も変わるのではないでしょうか。それを担当者から質問されて、自分のポートフォリオを見て説明すると説得力が薄れてしまうかも知れません。
- この記事を書いた人
-
IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。