どのような仕事をしていても、その業種が将来にわたってどのように変化するかは気になるところです。業種によっては、時代の波に飲み込まれることもありますし、その反面で新しい職種が誕生します。今ではインターネットは当たり前で、したがってWebデザイナーも急増していますが、これは時代がもたらした改革的な職業と言えます。
このような観点からグラフィックデザイナーの将来性を見てみますと、それには印刷物の将来性が大きく関係してきます。例えば、すべての紙を電子データにするという噂が一時期ありましたが、これは実現するどころか、むしろ印刷物は以前よりも増えていると言えそうです。人はアナログでありデジタルではありませんから、アナログである印刷物は無くならないのです。一方でITがもたらした情報社会では情報の洪水で、これは今後ますます増えるでしょう。それにともない情報産業であるグラフィックデザインの世界は姿を多少変えるにしても、ますます重要になると考えられます。
また、温故知新ということわざは、最近のレトロブームを表しています。人は昔の良き時代に憧れを持つのです。それは例えインターネットの上であってもレトロなのです。そうなると印刷物への愛着と信頼感はますます強くなるでしょう。以前と現在、将来を通じて言えるのは印刷物の内容は変わっても、その基本は変わらないということです。ですからグラフィックデザイナーでWebデザイナーに転身する人も増えると思いますが、この両方を兼ね備えたグラフィックデザイナーも増えるでしょう。表現するメディアの違いはあっても基本的にはグラフィックデザイナーなのです。
こうしてグラフィックデザイナーの将来性を考えますと、そこには明るい将来性があると言えそうです。頑固一徹にデジタルの世界へ足を踏み込まないグラフィックデザイナーも居るでしょうし、両方ともをするグラフィックデザイナーも居るでしょう。また、Webデザイナーになり、さらにはコーダーになる人が居るかも知れません。これをトータルな点で見ますといずれの場合もグラフィックデザイナーの将来性は有望と言っても過言ではないと思います。時代の流れでグラフィックデザイナーの作業自体は、パソコンでのデジタル化が進むとしても、本来の意味でのグラフィックデザイナーは増え続けるでしょうし、世の中もそれを受け入れるでしょう。まとめてみますと、人はアナログの性質であり、アナログのビジュアルを制作するグラフィックデザイナーは広く受け入れられるので、やはり、結論としてはグラフィックデザイナーの将来性は明るいということになります。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。