モニターとは辞書でみますと、マスメディアなどの報道やメーカーの商品やサービスなどについて一般の人やユーザーで、意見や感想を述べる人という意味が一番目に来ます。次いでテレビなどの映像や音声を監視する人や装置をモニターと言いますし、無人の製造ライン全体を監視する人や装置をモニターと言います。
最後に来る意味がパソコンに接続される表示装置で、これをディスプレイとも言い、モニタリングとなりますと、また意味合いが変わってきます。こう考えるとややこしいのですが、モニターとはコンピュータ関連ではディスプレイと思えば間違いではないようです。
さて、グラフィックデザイナーは仕事でどのようなモニターを使っているかということですが、実際には例えばノートパソコンではその画面をモニターとして使う場合が多いようです。特に大勢の人が働いている会社の部屋の中ではグラフィックデザイナーが使える面積は限定されますから、パソコンとは別にモニターを置くスペースが無い場合があります。
逆に、変則的なレイアウトの作業環境ではパソコンとキーボード、マウスとモニターという組み合わせで、グラフィックデザイナーはモニターの前にキーボードとマウスを置いての作業になります。フリーランスのグラフィックデザイナーや自宅にパソコン一式を備えているグラフィックデザイナーであれば、ワイド画面で高解像度のモニターを複数所有しています。これはスペースに余裕があればそのほうが作業環境としては理想的でしょう。
高解像度のテレビのモニターをパソコン用に流用いている例もあり、こうなると便利ではありますが、あまりワイド画面だとかえって全体を見にくくなることがあります。ものは程度問題で、モニターは画面が大きければ大きいほど良いというものではないようです。あまり画面が大きすぎると視線が定まらなくなるでしょう。
モニターは小さすぎず大きすぎず、自分の居る位置で画面全体が見える程度のものが良いのではないでしょうか。また、高解像度のモニターであれば拡大した部分のドットを確認することができますから、画像処理がしやすくなります。例えばA全のポスターを制作するために小さな画面のモニターを使用していると、A全というサイズを把握しにくくなり、モニターで見た画像と、実際にA全サイズで印刷された画像が考えていたようにならない危険性があります。もちろんグラフィックデザイナーはこのことは承知していますから、実際にはそのようなことは起こらないと思いますが、印刷物の多くの部分はドットで構成されているものですから、グラフィックデザイナーは解像度が高いモニターを使用するようです。
また、モニターを1つではなく複数使用する人もいます。マルチモニター、マルチディスプレイと呼ばれる手法で、作業スペースを広げてくれる効果があります。簡単な設定で環境を用意できるので、最近ではグラフィックデザイナー以外の職業でも利用が広がっています。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。