有名なグラフィックデザイナーのひとりに佐藤 卓(さとう たく)氏があげられます。佐藤卓氏は1955年(昭和30年)生まれで東京都杉並区生まれの東京都出身のグラフィックデザイナーで、パッケージデザインやグラフィックデザイン、および幅広いアートディレクションを中心に活躍中です。ここで、佐藤卓氏のプロフィールを見ることにします。
佐藤氏は商品デザインを中心とし、商品企画やテレビ番組のアートディレクションをおこなっています。また商業デザインと同様に、バーバーサインプロジェクトなどのデザインをアートとして検証するプロジェクトなどにも力を入れています。佐藤氏の趣味はラテン音楽とのことで、学生時代にはラテン音楽の中心であるパーカッショニストを目指したこともあるそうです。職歴としては大手広告代理店勤務の経験があり、その受賞歴は目を瞠るものがあります。
主な受賞は、毎日デザイン賞、東京ADC賞、JAGDA 新人賞、東京TDC賞、ニューヨークADC賞、日本パッケージデザイン大賞金賞、Gマーク大賞、デザインフォーラム金賞、原弘賞などで、現在佐藤氏は東京ADC、東京TDC、JAGDA、日本デザインコミッティー、AGIの会員であり、21_21 DESIGN SIGHTのディレクターです。
佐藤氏は、1974年(昭和49年)に都立高校を卒業後お茶の水美術学院に在籍し、1979年(昭和54年)東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業し、さらに1981年(昭和56年)には、東京芸術大学大学院美術研究科構成デザイン専攻修士課程修了し、大手の広告代理店に入社、1984年(昭和59年)に退職して、株式会社佐藤卓デザイン事務所を設立しました。なお、2006年(平成18年)には武蔵野美術大学造形学部デザイン情報学科の客員教授になっています。
佐藤 卓氏の作品は多岐にわたり、食品関連の商品開発やパッケージデザインなどは日頃見慣れたものばかりです。またVI(ビジュアルアイデンテティ)の分野でも活躍し、公共放送のプログラムのアートディレクションもしたことがあります。さらに佐藤氏は数多くの個展を開催していますが、その最初は1990年(平成2年)で、最近では2007年(平成19年)にも個展を開催しています。その傍らで書籍も出版していて、その中には、デザインの解剖、デザインの原形、デザイナーと道具などがあります。また、テレビにも佐藤氏は出演していて、直近では2011年(平成23年)に公共放送の番組に出演しています。このように佐藤 卓氏は、単にグラフィックデザイナーの分野に止まらず、幅広く活動をするマルチタレントです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。