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評判が良いwebデザイナーになる方法

評判になる、評判が高い、悪いなどと評判という言葉は随所で使われますが、この言葉を使える業種と使いにくい業種があるようです。
例えば、あのお店のクレープは美味しくて安いので評判だとは言えますが、クレープが対象であり、それをつくる職人さんが対象ではありません。またあの店はサービスが良いので評判だというのはお店の従業員教育が対象であり、そのお店で働いている特定の人を指すのではありません。

このような観点でwebデザイナーの評判を考えますと、webデザイナーの評判は分からないのが当たり前になります。その理由は、webデザイナーの名前がインターネットのウェブサイトに出てくるようなことがないからです。ウェブサイトは会社の紹介であったり、商品やサービスの紹介、商品やサービスの売り込みの販売促進が目的のECサイトであり、それを構築し運営するwebデザイナーはいわば歌舞伎での黒子的な存在にしか過ぎません。
ですから著作権者でもなければ、作者というわけでもないのです。

ブログサイトであれば個人の名前も出てきたりしますが、これも本名とは限りません。ニックネームで評判が高いブログサイトはいくつもありますが、これは純粋な意味でのwebデザイナーの評判とは言えないでしょう。
しかし、ウェブの業界内でのwebデザイナーの評判は多少はあるかも知れません。それは好評を博しているECサイトを制作している会社はどこなのだろうかと探っていけば、その会社が分かることがあります。そうすると企業秘密に属しますからそう簡単ではありませんが、そのサイトの制作を担当したwebデザイナーなりウェブディレクターの存在が分かるかも知れません。

しかし、たとえそれが分かったとしても、ひとつのECサイトを制作するのにはひとりのwebデザイナーだけではなく、多くの場合は何人かの共同作業であったりもします。またそのサイトが良いのはそこに掲載されている写真が素晴らしいからだとなると、今度はwebデザイナーではなくカメラマンに焦点が移ります。確かにwebデザイナーの画像処理の上手下手もありますが、もとになる写真が良いからその写真が評判になるのです。
このように見てきますと、webデザイナーの評判は霧の中にあると言えそうです。ウェブサイトの評判が高い低いというのも余り適切ではないようです。それはサイト自体が良くできていてもそこから閲覧者が得をすることは無いからです。
ユーザーメリットが高いから評判になるのですから、その意味ではサイトは単なるビジュアルの広告宣伝メディアなのです。それでもこのポスターは芸術的だという評判が立つように、このサイトはとても見やすいという評判はあるでしょう。しかし、例えそのような評判が立ってもそれはwebデザイナーの評判にはならないのが実際のところではないでしょうか。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

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