webデザイナーでフリーの仕事をしていれば、自分が個人事業主ですから経営者すなわち自分です。したがって自分で自分をクビにするようなことはありません。その場合はwebデザイナーの仕事を辞める時です。
しかし、これがウェブ制作会社や企業のウェブ担当者の場合は、経営者との労使関係になります。つまりwebデザイナーは社員であり従業員なのです。そうすると最悪のケースでその会社をクビになることがあります。
クビになることはすなわち失職することで、正社員で規定の期間を勤めていればなにがしかの退職手当が出るでしょうし失業保険もあります。しかしクビになった以上、そのwebデザイナーは仕事を失うのですから、すぐに求人で仕事場を探さなければなりません。そこで、このような事態を避けるためにもwebデザイナーがクビになる理由をあれこれと考えてみましょう。
まず、能力的に生産性が著しく低下した場合があります。どのような仕事を割り振っても満足ができるサイトを作れない、制作したサイトが欠陥だらけでとても納品できるような代物ではないとなると、悪いが辞めて欲しい、クビにすると言われてしまいます。
これにはいくら反論しても、その根拠が明白ですから反論はただの愚痴か言い訳にしかなりません。つまりwebデザイナー自身の責任になりますし、社会は甘くはないのです。
次にwebデザイナーの人柄が、クビの理由になることもあるでしょう。すなわちwebデザイナーとしては一応問題はないが、無断欠勤が多く、当てにすることができない。この仕事を任せようとしたが、欠勤や遅刻が多すぎるので安心して仕事を割り振ることができない。しかもそれを悪いことだとは自覚していないし、職場では王様気分で振る舞うのでほかの社員との調和がとれなく、職場環境に悪影響を及ぼすなどとなるとクビの対象になりかねません。
そんな人はいないだろうと思われるかも知れませんが、これが実は多いのです。それまでの職務経歴がそうさせている場合もあれば、根拠のない自信でこのような振る舞いをする人もいます。
つまりwebデザイナーは、webデザイナーである前に常識人でなくてはならないのです。平々凡々の常識人である必要はないのですが、少なくとも誰から見ても奇人変人扱いをされないことが必要です。あの人はwebデザイナーとしては腕は良いが、人柄が今ひとつだと言うレッテルを貼られるとクビの対象になるかも知れません。ただし本人はそのことに気がついていないことがしばしばあるのです。また、そこまではいかなくてもゴーイング・マイウェイの考え方が強く、何にでも反対し我を通そうとすると対人関係が悪くなり、ひいてはそれが職場環境に悪影響を及ぼします。そうなると経営者はほかの社員の手前もあり、本人にクビを言い渡すことになります。
webデザイナーには、スキルや能力と同時に協調性のある常識人であることが望まれるのです。社会人なのですから、これは当然なんですどね。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。