そもそもインターネットはアメリカではじまり、それが世界中に広がりました。その広まるスピードはパソコンの普及の速さと連動しています。パソコンが無いとインターネットを利用することができません。またパソコンの普及は、各国語のソフトウェアの開発とも関係があります。日本語ソフトウェアが充実した今では、日本のパソコン普及率はほぼ飽和状態にまでなりましたから、webデザイナーの活躍の場も広がったのです。
ところで、海外でのwebデザイナーの事情はどうなのかが気になります。そこで分かる範囲で海外のwebデザイナーの年収を紹介することにします。まずは英語圏のオーストラリアですが、オーストラリアのwebデザイナーの時給は約1500円とのことで、日曜日にはこれが3000円、祭日だと4500円になるとのことです。
年収でみますと、平均で約700万円だそうです。つまりこのことから分かるのは時給が2倍3倍ということは、それだけwebデザイナーの待遇が良いと言うことです。
次も、同じく英語圏のニュージーランドです。ニュージーランドでは時給が約1000円で平均的な年収は約600万円だとのことです。そして飛んでカナダを見ますと、カナダのwebデザイナーの平均時給は1000円弱で、年収は平均で580万円です。さらに本場のアメリカでは州によってかなりのばらつきが見られます。アメリカでのwebデザイナーの平均時給は意外と低く約700円で、平均年収は780万円。時給が低くて年収が高いのは矛盾がありますが、できるwebデザイナーは年俸制だからでしょう。
さらに海を超えてイギリスではと見ますと、イギリスのwebデザイナーの時給は約900円で、平均年収はかなり低く約400万円とのことです。
これらを見ますと時給ではオーストラリアがダントツで、年収ではアメリカが一番高いようです。これを日本の場合の時給800円、平均年収330万円と比較すると各国のお国柄が見えてくるようです。
ここでおもしろいのが、webデザイナーの平均時給ではアメリカが極端に低いことで、その逆に年収になるとぐっと高くなるという給与体制のメカニズムです。通常は時給と年収は連動するのかと思いますがアメリカではそうではないのです。これはwebデザイナーのステイタスが関係しているように思えます。すなわち一人前あるいは一流のwebデザイナーはアメリカでは社会的地位も高いエリート扱いになるのでしょう。
そして未熟なwebデザイナーは評価されないというドライなビジネスの一面が、webデザイナーの給料に現れているようです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。