ウェブ制作会社などでは営業の担当者や経営者がクライアントを発掘して、仕事を受注してきますが、フリーのwebデザイナーはこれを自分でしなければなりません。そのためには、打ち合わせが必要になります。打ち合わせにもさまざまで、最初はウェブサイトを立ち上げようという漠然としたものかも知れません。またどのようなサイトを立ち上げたいのかというレベルの打ち合わせもあるでしょう。この段階ではまだ受注には至りません。
そこで、この打ち合わせで脈があろうが、無かろうが、とにかくその会話の内容を考えて企画書を作り、場合によってはサンプルページを作ります。それを持って再度クライアントと打ち合わせをします。そうするとその企画書とサンプル、さらには見積もり金額を見ての打ち合わせになります。この考え方ではない、ここはこうして欲しいなどとここまでくると打ち合わせは受注の一歩手前です。もう一押しで仕事がとれそうです。
この打ち合わせで見積もり金額のところまで進めばいいのですが、なかには一応社内で検討しますとか今度の会議で上司と相談します、あるいは社長に話してみますなどということもあるでしょう。そのような場合はいつ頃にその結論がでるかを確認しましょう。近いうちにと言われたら1週間以内と考えれば妥当な期間です。そこで間を置いて電話で構いませんから先方の担当者に探りを入れます。場合によっては先方から打ち合わせに来てほしいという連絡があるかも知れません。
このようにして仕事を受注したら実際の制作ですが、これはサイト全体を完成したあと、あるいはページごとにメールでの打ち合わせで済みます。またデータを入れたCDを持っていってそれを見ながらの打ち合わせもあります。これはもう完成一歩手前で、ここでクライアントからいろいろな注文がつくでしょう。それをきちんとメモをとることがこの段階での打ち合わせには大切で、クライアントの要望は耳で聞くだけでは打ち合わせには不十分です。録音までは必要ありませんが、この打ち合わせは最終段階なのです。
さて、いよいよ納品ですがこの段階での打ち合わせで修正や削除・追加があるかも知れません。すんなりと、ハイできましたというわけにはいかない場合もあると思いましょう。ただしこの段階での打ち合わせで出た修正などはその程度にもよりますが、有料になると考えてもいいでしょう。つまりそういうようにしたいのであればこれだけの料金が発生しますというような交渉が売り合わせになります。このようにフリーのwebデザイナーは単にサイトを制作するだけではなく、打ち合わせが極めて大切になるのです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。