世の中には医師の国家資格をはじめ、多くの資格があります。資格には国家資格と民間資格があり、資格を取得していないとその関連の仕事に従事することができないこともあります。この観点から言いますと、webデザイナーに必要な資格というものはありません。webデザイナーは、資格がなくても実力さえあればなれる職業です。
webデザイナーの国家資格には、ウェブデザイン技能士がありますが、この資格がなくてもwebデザイナーとして働くことには何らの不都合もありません。webデザイナーの資格にはこのほかにもWebクリエーター能力認定試験、ホームページ制作能力認定試験、Flashクリエーターのwebデザイナー認定試験、Photoshopクリエーター能力認定試験、ウェブ解析士認定試験、PHP技術者認定試験など民間の資格検定試験はありますが、これらの検定試験に合格したという資格は、採用時に多少は評価されるかも知れませんが、無くても構いません。
webデザイナーの資格はこのようにいくつかありますが、この世界は実力が第一であり、資格は重要ではないと言えます。ただし、これらの資格検定・認定試験に合格するためにはそれなりにハードな勉強をしなければなりませんから、その意味では資格を得るための練習は実際の就職には役立つでしょう。
ただし、繰り返しますがウェブの世界は資格よりも実力であり、実力は頭のなかにある良いセンスと豊富なアイデアの引き出しなのです。センスは生まれつきもありますし、自分では気づかないこともあるでしょう。アイデアは好奇心や探究心から良い発想が浮かぶこともあります。このセンスとアイデアを具現化するためにウェブに関する知識とスキルが必要になります。その意味では、資格をとるための勉強や練習は無駄なことではありません。
しかし逆に言えば、資格をとるための勉強や練習は実務志向ではありませんから、それで実戦的なセンスを磨いたり、アイデアの引き出しを作ることはできません。最終的にはwebデザイナーとして評価されるのは、クライアントの要望を満足させるウェブサイトを制作することであり、そのECサイトを管理・運営する能力なのです。ですから、どのような資格を持っていても、実際には資格が仕事をするわけではなく、仕事をするのはwebデザイナーが持っているスキルとノウハウなのです。このスキルとノウハウにはウェブに関する経験は大きく関係してきますが、資格は特に関係がないと言えるでしょう。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。