あの人は知識人だと言われるのは、物知りとも通じます。たくさんのことを知っている人には、知識があるのです。その意味では知識は記憶力と関係があるように思えます。ところがwebデザイナーにそれほど多くの知識は必要がないようです。その理由はウェブサイトの計画から立ち上げまでに必要とするのは、スキルが大きな部分を占めているからです。知識が豊富でもそれを具現化するだけのスキルがなければ何もできないのです。
webデザイナーは、いくつかのソフトウェアを使います。この時にソフトに関する知識はあったほうがベターではありますが、それよりもそのソフトを使って結果を出すスキルのほうが大切でしょう。このソフトではこのようなことができるというのが知識であり、それはスキルが伴って初めて分かるのです。ですから、ソフトウェアに関する知識は最初からそのすべてを暗記する必要はないでしょう。これをこうしたいのだがという場合にソフトに関するマニュアルを見ればその知識はそこに書いてあるのです。ソフトウェアに関する知識は実際の制作段階で身につければいいのです。最初から知識を吸収しようとしても、それを実際に実行してみなければ知識にはならないと思いましょう。
これはコーディングの場合にも言えることで、webデザイナーはソフトウェアや言語がどのようなものかという知識は必要ですが、知識さえあればそれでウェブサイトが出来上がるのではないのです。ほかにwebデザイナーに必要な知識にはウェブサイトに関するマーケティングの知識でしょう。これはまさに知識であり情報で、クライアントのことを知らないではECサイトを制作することはできません。そのためには市場動向、将来性などのマーケティングの知識が必要になります。
良いECサイトとは売れるサイト、役に立つサイトであり、芸術的だとかではありません。クライアントにとって自社のECサイトは、重要な販売促進ツールなのです。ECサイトの出来次第が業績を左右する場合も少なくないでしょう。特にインターネットでの取引が日常化している現在ではECサイトは企業の顔であり、営業マンであり、PRマンなのです。
したがって、良いECサイトをインターネット上に掲出することが不可欠であり、そのためには役に立つECサイトを制作するwebデザイナーが必要になります。そのようなwebデザイナーはユーザーニーズなどの市場トレンドに関する知識を持って、それをサイトでビジュアル化します。このような知識も、今のwebデザイナーには求められているのです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。