ポートフォリオは、様々な作品を一覧することができるものです。自信のある様々な作品を収録して、収録した作品に対して解説などを付けるポートフォリオは、デザイナーとしてのセンスや能力、技術など表すことができる自己紹介ツールであるため、ポートフォリオを制作する場合は、見やすいレイアウトで作品を収録するなど注意しなければならないところがあります。
そんなポートフォリオは、単に自分の仕事や制作活動の履歴といった意味だけに限らず採用試験などで有効活用することができます。
というのも、デザイナー系の職種では採用試験では書類選考や面接試験などにおいて、作品の提出を求められる場合が多くあるのです。その際、ポートフォリオを提出すれば、自分の能力についてアピールすることができます。
Webデザイナーも同様です。Webコンテンツを制作・開発している企業やデザインスタジオでは採用試験に際して作品集を求めるところがあり、ポートフォリオを作成しておけば、会社の入社試験、そして転職に際しても有効活用することができます。
ポートフォリオの形式はサイズや媒体など、特に決められていませんが、紙媒体で制作する人が多くいます。Webデザイナーの場合、ポートフォリオサイトを制作する人もいますが、サイト制作をするにはデザインばかりではなく、コーディングやプログラムなどの技術系の知識が必要になりますし、作品が見やすいユーザーインターフェースなど、サイトの仕様についても考えなくてはならないため、Webデザイナーであってもポートフォリオは紙媒体で作成する人も少なくありません。
Webデザイナーの場合、デジタル作品の方が多くなるでしょうが、ポートフォリオに収録する作品は必ずしもデジタル作品だけにしなくてはならないということはありません。デザインスケッチなどアナログ作品をスキャナで取り込んでデジタル化し、紙のポートフォリオに収録してもよいでしょう。画像処理ソフトやDTPソフトなどを使用すれば見やすいレイアウトを作りやすいため、パソコン上で紙面を作成しそれを出力してポートフォリオとしての体裁を整えます。
最近はデジタル加工を利用して美しいポートフォリオを制作する人が多く、ほかの人との差異を表現することが難しくなっているところがあるため、オリジナリティを感じることができるレイアウトを心がけましょう。
なお、複数の企業に応募をする場合は、複数のポートフォリオを用意しておいた方がよい場合があります。またポートフォリオの制作は時間と手間がかかることから、普段から作品を整理しておくことが大事です。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。