Webコンテンツを制作するには、様々な作業が必要です。サイトの仕様を考えたり、プログラムを組んだり、Webページのデザインを作成したり、そのWebページのデザインを表現するHTMLを作成したり、Webコンテンツに使用するイラストやアイコンなどの素材を作成する、などの作業を行います。そのためWebコンテンツの制作作業は最近は分業化され、専門スタッフがそれぞれの作業を行っていますが、Webデザイナーの中には複数の作業を兼任する人などもいます。Webデザイナーとは専門的な知識と技術を幅広く学ばなくてはならないのです。
そのため、Webデザイナーを目指す人の中には、Webデザイナーを養成する専門学校に通ったり、美術関係の大学に入学してデザインを学んだりする人が多くいます。そうした学校や大学では制作実習などのカリキュラムが組まれており、作品を制作する機会も多くあります。そして制作した作品を使って学生にポートフォリオを作成することが推奨されます。
ポートフォリオとは、いろいろな作品を収録した作品集であり、デザイナーとしての履歴書、自己紹介ツールともいえるものです。Webコンテンツの制作・開発を行っている企業などでは、採用試験にあたり作品を求めるところがあります。ポートフォリオはそうした採用試験で活用することができるため、専門学校や大学などでポートフォリオの作成を推奨しているのです。
ポートフォリオはある程度のボリュームも必要ですから、授業の課題やコンペなどに応募した作品など、できるだけ作品を多く用意します。大学と専門学校では就業期間に差があるため、制作された作品数も異なるでしょう。この場合は夏休みや冬休みなど長期の休みを利用して作品を制作して溜めておきます。
ポートフォリオを作成するポイントは、見やすいものを作るということです。ただ作品を並べただけでなく、作品ごとに解説文なども付けて見やすいレイアウトをするようにしましょう。最近ではパソコンを使って美しいレイアウトのポートフォリオを制作する人も多くなっていますから、オリジナルティを感じるようなポートフォリオ作りも重要です。
ポートフォリオというと個人のモノというイメージがありますが、学生同士でグループ制作をした作品などを掲載しても問題ありません。Webコンテンツの制作は複数のスタッフで行われるため、Webデザイナーにはコミュニケーション能力も必要です。そのため、学生同士で制作した作品を掲載してグループ内でどのような役割を果たしたのかなどを明記しておくとよいでしょう。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。