Webデザイナーの中にはアワードなどで受賞をしたり、制作したポートフォリオサイトが口コミなどで話題になって有名になった人もいます。しかし、Webデザイナーは、デザインセンスはもちろん必要ですが、経験という名のキャリアも重要な職業なのです。
というのも、Webデザイナーは自分の好きなように、自分の独自の世界だけ表現するデザイナーではないからです。Webデザイナーはクライアントからの要望やイメージ、そしてサイトのコンセプトなどを理解して、その上でそのイメージやコンセプトを実現させなければなりません。クライアントの要望に応えるには、センスや才能も重要ですが経験によって培っていく知識も必要になります。そのため、Webデザイナーのキャリアとは、アワードの受賞経験や、口コミによってポートフォリオサイトが有名になったというほかに、経験もキャリアの重要な要素となるのです。
しかし、Webデザイナーとしてキャリアを積むことは、なかなか易しいことではありません。というのもWebデザイナーはデザインセンスが問われる職業ですから、常にデザインセンスを磨いていなくてはなりません。デザインセンスを磨く方法は様々です。デッサンなどを定期的に行って、デッサン力を高めていくのもよいでしょう。またトレースなどを行って、物体がどのように形成されているのか、Webページがどのように構成されているのかといった点を確認してもよいでしょう。また定期的に美術館などに訪れて、目を養うといった方法もよいでしょう。
そうしたデザインセンスを磨くと同時に、Webデザイナーは流行など最新の情報も常にチェックしている必要があります。Webデザインにも流行というものがあって、時代、時代によって、デザインの種類が異なります。
またWebページを表現するためのHTMLはW3Cという団体によって規定されていますが、その規定は恒久的なものではなく、これまでにも幾度か改定されています。例えばWebページを表現するHTMLについては、現在はHTML5というバージョンになっていますし、Webページのスタイルを定義するスタイルシートについても現在はCSS3といったバージョンが作成されて従来のCSSと比べて指定できる値の個数が増えたり、種類が追加されて角の丸い枠を作ることができるようになっています。
このような改定が起こる理由は、Webブラウザがバージョンアップすることによって、搭載されている機能などが改変されるためです。Webデザイナーとして経験を積んでいくには、そうした最新の技術についても常にアンテナを張ってチェックしていく必要があります。
Webデザインに関する流行や最新技術については、雑誌などで確認する方法もありますが、インターネット上のサイトで入手しやすいため大いに活用しましょう。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。