どんな職業でも1年目というのは、新人として雑用、またはアシスタント的な仕事がいいつけられ、仕事を任せられるということは少ないものです。経験者の場合は、入社してすぐに仕事を任されることがありますが、社会人1年生や、その職種に転職して1年目といった場合、仕事を任されるようになるまで数年かかったりするものです。
Webデザイナーも同様で、一人前になるには数年かかるといわれています。WebデザイナーというのはWebページのデザインを行う職業ですが、それだけではなくコーディングといったWebページのデータを作成する作業を行います。このコーディングを行うためには、HTMLやCSSの知識が必要になります。またWebデザイナーはWebコンテンツの仕様などによってはプログラムを実装したり画像を加工したりといった作業も必要になることから、グラフィックソフトや画像加工の技術に精通していたり、JavaやPHP、Perlといったプログラムについても知識が必要になります。そのためWebデザイナーを目指す人の多くは、Webデザイナーを養成する専門学校や、大学などに通って専門知識を身につけて、その上でWeb関連の会社に就職するのです。
しかし知識をいかに身に着けていようとも、Webデザイナーは経験と実績が問われるため1年目はアシスタント的な仕事を行うことになります。
アワードなどに受賞して有名になったり、経験と実績を積んでデザインスタジオを設立し、起業したWebデザイナーの中には、独自の世界観を作り上げる人もいますが、Webデザイナーは一般的にクライントの要望やイメージ、Webコンテンツのコンセプトに合わせてWebページをデザインしていかなくてはなりません。そのため、クライアントの要望を理解し、それを実現する能力がWebデザイナーに要求されます。クライアントの要望を実現するには、デザインセンスだけでなく経験も必要です。そのため、経験や実績のない1年生はアシスタント的な仕事や雑用しか回ってこないのです。
一人前のWebデザイナーになるにはアシスタント的な仕事や雑用の中で仕事のやり方を学んで、経験を積んでいかなくてはなりません。よくWebデザイナーになるには情熱が必要といわれるのはそのためです。採用試験などでも、未経験者が試験に合格するポイントはWebデザイナーになりたいという志望動機や情熱を試験官に見せられるかどうかです。Webデザイナーは一人前になるまで、時間がかかりますから、それまで情熱を継続してやっていくことが必要なことなのです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。
