Webデザイナーというと言葉から、Webページのデザインをする人というイメージがありますが、デザインした通りのWebページを表現するには、W3Cという団体によって規格が勧告されているHTMLというマークアップ言語を組まなくてはなりません。Webページを表示するWebブラウザは、種類やバージョンによってHTMLタグの解釈方法が異なるため、HTMLを組む場合は、各種WebブラウザのHTMLタグの解釈方法を踏まえた上で作成する必要もあります。
また最近のWebコンテンツでは動きをつけたり、音楽をつけたり、インパクトのあるWebコンテンツが多くみられます。こうした動きのあるWebコンテンツを制作するにはFLASHといったアニメーションを制作したり、AjaxというWeb2.0の代表的な技術を使用したり、または独自にプログラムを組んだりしなればなりません。Webコンテンツを制作するということは、単にWebページのデザインを行うことではなく、Webページの仕様によって様々な技術を利用しなければならないのです。
またWebページのデザインは、単にインパクトがあるデザインをすればよいというものではなく、ユーザーが見やすい、操作しやすいといったユーザーインターフェースを考えてデザインする必要もあり、Webデザイナーには幅広い知識が必要です。
そんなWebデザイナーの世界で、有名なWebデザイナーが存在します。
Webデザイナーとして有名になるきっかけは様々です。例えばWebの世界では世界的に有名なアワードなどがあります。日本でも「Yahoo! JAPAN インターネット クリエイティブアワード」などのアワードがあり、アワードに受賞すると有名な検索サイト上でサイトと受賞者が公開されるため、受賞をきっかけにして、名前が周知され、仕事につながる場合があります。またそれ以外にも、サイトのアクセス数を集めて有名になったり、クチコミによってサイトとそのサイトを制作したWebデザイナーが有名になることもあります。
有名なWebデザイナーの中には、Webデザイナーとして活躍するだけでなく、Web制作のHowTo本などの著作を行ったり、ほかのメディアでも活躍する人もいます。有名人となると、Webコンテンツの制作会社を設立するなど起業する人も少なくなく、中には高収入を得ている人もいます。
Webデザイナーは経験や実績が重要視されますから、経験や実績も大事ですが、Webデザイナーの世界は実力とセンスの世界でもあるため、有名なWebデザイナーになるには、時代の流行を読んでそれをWebコンテンツの中に取り入れるといったような、時代に敏感な感性と、それをWebというプラットフォームで表現することができる能力が必要になります。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。