働く女性が増えたことによって、様々な職業で女性の姿を見るようになっています。例えば戦闘機のパイロットといった今まで女性ではなることができない、男性のものだと思われていた職業にまで女性は進出しています。
また3Kといって、男性にも忌避されてきた職人の世界にも女性が進出してきて、一昔前に比べて各職業での男女比はずいぶんと違ってきています。しかし女性はどうしても男性に比べて体力的には劣りますから、未だに男性が多い職業も少なくありません。また管理職などの女性の比率は先進国の中で、日本は比率が低いために社会問題にもなっています。男性と女性の比率の違いというのは不公平感が生じますから、女性管理職を増やそうといった風潮もあります。
しかし、職業の中にも男女比が同じになってきた職業もなくはありません。そのひとつがWebデザイナーで、Webデザイナーは男女比が同じ職業のひとつです。年齢によって男女の比率の違いはありますが、Webデザイナーの中で最も多い20代にあっては男性の数と女性の数はほぼ同じになっています。
WebデザイナーはHTMLなどの専門的な知識が必要なことから、Webデザイナーを養成する専門学校などに通う人が多くいますが、こうした専門学校での男女比もほぼ同じになっています。
Webコンテンツの制作作業は様々な工程や作業があることから最近では分業化されてきていますが、Webページのデザインを行ってそれをコーディングし、さらに仕様にそってプラグインの実装を行ったり、プログラムを組んだりといった一連の作業をこなすWebデザイナーも少なくありません。そのためWebデザイナーは技術職ともいえます。技術職は未だ男女比が男性の方が多いジャンルですから、その点ではWebデザイナーの男女比がほぼ同じというのは技術職の中では珍しいといえます。
ただし、Webデザイナーには様々なタイプがいます。Webページのデザインとコーディングを行うWebデザイナーやプログラム開発まで行うWebデザイナーなど、作業範囲はWebデザイナーによって異なります。男女比が同じというのは、Webデザイナー全体での比率であり、内訳をみると男女比が大きな部分もなくはありません。例えばWebブラウザをプラットフォームとするシステム開発に携わるといったように、より技術系に近くなるとWebデザイナーとなると、女性より男性の方が多いようです。
しかし、女性が活躍しているという点でWebデザイナーを目指す女性はこれからも増えるでしょう。そうなれば技術系のWebデザイナーについても、男女比が同じになる日もくるかもしれません。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。