Webデザイナーにとってパソコンは大事な仕事道具ですから、購入するときはスペックなどいろいろとこだわるところがあります。例えば、Webページのデザインとコーディングだけでなく、イラスト制作なども行うWebデザイナーの場合、イラスト制作にグラフィックソフトを使いますから、CPUやメモリの容量、ハードディスクの容量などそのグラフィックソフトがストレスなく動作するスペックのパソコンを選ぶことになります。動画制作を行うWebデザイナーなら、動画編集ソフトが動作するスペックのパソコンを選び、さらに動画を保存しておけるよう、大きな容量のハードディスクが搭載されたパソコンを選ぶことになるでしょう。
パソコンの選び方は、パソコンを使う目的によっても異なります。自宅や会社で使うパソコンなら高スペックのデスクトップパソコンなどを選ぶことになりますが、クライアントの打ち合わせに使ったり、外出先で時間が空いたときにも作業を行うためにパソコンを持ちたいといった場合は、ノートパソコンを選ぶことになります。最近はiPhoneでFTPサーバーにアクセスし、サイトの更新などを行うことができるようになっていますから、ノートパソコンではなくiPhoneを持っている人も少なくありません。
そんな持ち歩きができるパソコンとして、SONYがリリースしたネットブックのVAIOがありました。VAIOは重量約1kg、サイズは幅267.8mm、高さ27.5mm、奥行き179.6mmというサイズのミニノートPCです。ネットブックのVAIOは1,366×768ドットという高解像度のパネルを搭載し、そのパネルの解像度の高さから、Webデザイナー向きのデバイスといわれたパソコンです。ネットブックのVAIOはMシリーズ、Wシリーズいったシリーズが2009年から2010年にかけてリリースされ、2014年現在販売終了となっています。
ネットブックのVAIOの発売当時、ノートパソコンの重量は2kg以上いった機種も多く、持ち歩きには不便なところがありました。そこで10インチ程度のモニタパネルを持ち、重量が1kg程度のネットブックが重宝されたのです。しかしほかのメーカーからリリースされたネットブックはモニタパネルのサイズの小ささから、画面の解像度があまり高くない状況で、その中でVAIOが高解像度のモニタパネルを採用し、国内メーカーの生産というサポートへの安心感もあって、支持されました。
2014年現在、ノートパソコンは格段に性能を上げて、重量についてもMacBookAirが重量1kg以下を実現していますし、スマートフォンが、ノートパソコンの代わりを務めるようにもなっています。そのためネットブックそのものが消滅しているような状態です。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。