今は印刷物が至る所にあり、その種類もポスター、パンフレット、チラシ、メニュー、DMなど多彩です。毎朝の新聞にはカラフルな折り込チラシがたくさん入ってきます。これだけ数が多いとそれに目を通すだけでも時間がかかりますから、無造作に扱われたりもしますが、なかには日常生活で役に立つものもあります。これは印刷物による広告宣伝ですが、世はまさに広告と宣伝の時代なのです。
このような時代になったのは印刷技術が格段に進歩したからですが、それに伴い印刷物の元となる電子データを制作するグラフィックデザイナーも進歩しています。グラフィックデザイナーになるのには特別なことは必要ありません。グラフィックデザイナーを養成するデザイン学校はいくつもありますから、これらのデザイン学校である程度グラフィックデザイナーの基礎を固めれば、たとえ未経験でも求人に応募すれば採用される確率は高いと言えるでしょう。デザイン学校ではデザインとは何か、レイアウトとはどのようなことか、フォントとは何のことかなどに加えて、色彩学も教わるでしょう。さらに実際の仕事に必要となるマックパソコンとPhotoshopやIllustratorなどのソフトウェアの使い方を学べば、あとは実際にグラフィックデザイナーの求人に応募して就職をすることになります。
この場合は未経験グラフィックデザイナーですから、初任給はそれほどではないにしても、仕事はすぐに任されるでしょう。すぐにこのチラシのデザインをしてくださいなどと言われるでしょう。そこからがグラフィックデザイナーとしての第一歩で、チラシなどは比較的簡単なデザインワークです。隣ではプロのグラフィックデザイナーがポスターのデザインに取り組んでいるでしょうし、別のグラフィックデザイナーはページもののパンフレットの制作に大忙しといった具合です。
このようなクリエイティブな環境に身を置くと、未経験でもすぐにその空気に慣れるものです。たとえ2色刷のA4サイズのチラシでもデザインはありますし、文字のレイアウトには神経を要します。最初はアートディレクターなどから作品を突き返されたりもします。NGだからもう一度最初から、ときつい言葉もあるでしょうが、これが未経験のグラフィックデザイナーが経験を積むことになるのです。頭を使い、首を傾げて、どうして突き返されたのだろうかと考えるのも経験です。基本的に仕事では誰も手取り足取りでおしえてはくれないと思いましょう。アートの要素があるグラフィックデザイナーの仕事に本当の意味での先生はいないのです。先生は自分の感性なのです。ですから未経験のグラフィックデザイナーは自己研さんに励むことが必要になります。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。