SOHO(Small Office Home Office)という仕事の仕方や、異業種の人、あるいは同業種の人が何人か集まってグループを作って仕事をする形態があります。このような場合に仕事を受注するため、または受注した仕事をするための協力者を求めます。これがパートナー募集で、グラフィックデザイナーのパートナー募集はいくつもあります。この種の仕事はプロジェクト単位もありますし、長期間にわたりさまざまな仕事をすることがあります。
パートナー募集は主にインターネット上でおこなわれ、そのパートナーは相互に信頼感をベースとして仕事をします。実際に電話連絡がある場合もあり、時には顔を合わせることもありますが、原則としてはパートナーのグラフィックデザイナーは、ほかのパートナーと顔を合せることはありません。したがってパートナー募集は信頼感が重要になり、このシステムで仕事を受けたからには責任を持ってそれを遂行しなければなりません。途中で連絡がとれなくなったり、出来上がった作品の修正作業をしないようでは信頼感が損なわれます。
その意味では、パートナー募集はかなりの危険性があると言えます。しかし、通常であれば悪意でパートナー募集に応募するグラフィックデザイナーはいないでしょう。人は責任感を持っているものですから、何かの都合でその仕事をすることができなくなった場合は、早めに連絡をすれば、その穴埋めは何とかなります。そのようなことは無いというのがパートナー募集の前提ですが、そのパートナーが仕事に向いているかどうかを知るために、トライアルがあります。これは一種の試験ですが、これはこのタイプの仕事では不可欠です。また、パートナー募集での給料は原則として報酬になります。このプロジェクトでこのような仕事をして、いくらというわけです。
ですから、その仕事の内容によりパートナー募集では報酬金額も明示されます。募集に応募するグラフィックデザイナーは、その条件を理解した人です。これは合理的なシステムであり、条件が合わなければその仕事を断ることもできます。ただし、一旦引き受けたからには、その後の条件の変更はありません。仕事の内容が思っていたよりも難しいということで条件を変更することは、パートナー募集ではできないのです。この形態はベンチャービジネスと一見似たところがありますが、多くのベンチャービジネスはグループの人たちが事務所を構えることがパートナー募集とは異なるようです。また、考えようではパートナー募集はアルバイト募集とも似ているようです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。