グラフィックデザイナーは、デザイン制作部門がある会社には必ずいます。グラフィックデザイナーがいないデザイン制作会社は、あり得ないと言えます。街のいたるところで見られるポスター、家電量販店をはじめとするお店に置いてあるカタログ、観光案内所に置いてあるパンフレットやリーフレット、毎朝新聞に折り込まれてくるチラシ、道で配られるチラシ、電車やバスで見られるポスターやステッカー、デパートをはじめお店で使われる包装紙など、印刷物の種類はいろいろです。
これらの印刷物は印刷会社が印刷・加工・製本をしますが、その元となる電子データはデザイン制作会社に勤務するグラフィックデザイナー、あるいはフリーのグラフィックデザイナーです。グラフィックデザイナーは印刷物に使う素材である写真やイラスト、図面その他画像、コピーなどを体裁よくデザインし、レイアウトをして電子データをつくります。そのためにはパソコンとPhotoshop、Illustratorというソフトウェアが使われます。パソコンとソフトウェアの使い方はデザインスクールで学ぶのが一般的で、あとは本人の努力とセンスでそのグラフィックデザイナーのクオリティが決まります。
実際にデザイン制作会社で働いているグラフィックデザイナーはもちろん、一定レベル以上の能力を持っています。しかし、このようなグラフィックデザイナーが現実には不足しているようです。大阪でのグラフィックデザイナーの募集状況を見ますと、グラフィックデザイナーの求人は数多くあります。そのいずれもが、待遇の面ではまずまずの条件を提示していて、正社員の求人が多いようです。これはグラフィックデザイナーの数が足らないからだと思いますが、ある意味では、それだけ印刷物の制作が増えているとも言えるでしょう。
グラフィックデザイナーは頭でデザインを考えますが、それを具体化するにはパソコンを使います。考えるだけならデザインは瞬時にできあがりますが、それを印刷用の電子データにするためには時間が必要で、そうなると一人のグラフィックデザイナーが制作できる分量は制限されます。しかし受注の量は多いし、納期も限られているとなると、グラフィックデザイナーの急募という求人になるのです。印刷物作成での受注から印刷までの流れのなかで時間がかかるのは、グラフィックデザイナーが関係する部分であり、そのためにグラフィックデザイナーが不足していると考えられます。受注には必ず納期があり、さらにクオリティが要求されますから、腕の良いグラフィックデザイナーは忙しいのです。そこに受注が増えているのが大阪のデザイン業界で、したがってグラフィックデザイナーの募集が多いと言えるでしょう。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。