日本列島は南北に長く伸びていて、東北地方とか関東地方などと、地方という言葉が使われています。この呼び方にしたがえば関西地方もありますが、この関西という範囲は二つあるようです。そのひとつは、大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山の2府4県を関西と呼ぶ分け方で、別の分け方では、福井県、三重県、鳥取県、徳島県も関西に含まれるそうです。しかし、一般的には前者の分け方が関西になります。
そこで関西の中心はどこかと言いますと、やはり大阪が中心と言えるでしょう。しかし、隣接する兵庫県などは、知らない人ともなると大阪と区別がつかないこともあるようです。それは例えば、プロ野球や高校野球で有名な甲子園球場は大阪にあるのかと言えば実は兵庫県にあることでも示されています。宝塚歌劇団も大阪では無く兵庫県です。したがって関西でのグラフィックデザイナー求人と言いますと、大阪が中心になるとは言っても、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山各府県を含みます。
端的に関西でのグラフィックデザイナー求人を見ますと、求人数が多いのは大阪で、兵庫県の神戸や、その他の主要都市からのグラフィックデザイナー求人もありますが、その数は大阪での求人数には及びません。しかし関西の至るところに印刷物は溢れていますし、それを印刷する印刷会社は、関西中に数多く存在します。印刷をするにはそのための電子データが必要で、それを制作するデザイン制作会社は大阪だけではなく、広く関西に分布しています。具体的なデザイン制作会社の分布図は不明ですが、印刷会社同様に地元密着タイプのデザイン制作会社があり、そこではグラフィックデザイナーを募集しています。
例えば、兵庫県にある神戸市は国際都市として知られていて、街には数多くの企業やお店があります。したがって印刷物の需要も旺盛で、各種の印刷物が街中で見られます。それは大阪と何ら変わるところはありません。また少し離れた姫路市でのグラフィックデザイナーの求人を見ますと数十件もあります。どうしても大阪にグラフィックデザイナーの需要と求人が集中してしまうので、これらの神戸や姫路で仕事をしようと思うグラフィックデザイナーが少なくなると言う現象も生じているのではないでしょうか。寄らば大樹の陰で、どうしても本能的に大阪という大樹にグラフィックデザイナーが集まります。そうなると神戸や姫路ではグラフィックデザイナー不足という現象が起きてきます。グラフィックデザイナーとしての仕事の内容は同じなのですから、大阪以外の関西の各都市部に在住するグラフィックデザイナーは地元の職場を優先するほうが、グラフィックデザイナー全体の仕事のバランスをとるうえでは良いのではないでしょうか。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。