今の大卒年齢は、おおむね23歳から25歳ではないかと考えられます。年齢に幅があるのは大学入学前に浪人している人がいるからです。大卒の全部が順調に就職できないのが実状ではありますが、一応就職したと考えますと、20代のグラフィックデザイナーがたくさんいることになります。ただし20代は幅がありますから、23歳も居れば、25歳もいますし、27歳や28歳、あるいは30歳も大台は突破していますが、一応20代ぎりぎりということにしておきましょう。
これらの20代グラフィックデザイナーの実態は、どのようなものかと考えてみますと、23歳から25歳はキャリアが浅いので、アルバイト的な採用か契約社員待遇の人もいるでしょう。正社員が多いことm考えられますが、アシスタントあるいはインターンのような仕事しか任されないでしょう。しかし、27歳や28歳ともなれば話は異なり、デザイン制作会社では働き頭になるでしょうし、順調にキャリアを積めば30歳は一人前です。これは男性にも言えることですし、女性についても言えます。23歳では明らかに新人で、先輩の手伝いをするか、簡単な仕事しか任されないでしょう。もちろんこれはその会社にそれだけの余裕があってのことですから、人手が少ない会社では23歳で入社していきなり難しい仕事をしなければならない局面もあると思います。
しかし常識的な観点から見れば、グラフィックデザイナーとして本格的に才能を発揮できるのは早くて25歳、通常では27歳頃からだと考えるのが妥当ではないでしょうか。これは経験という意味で、必然的にこうならざるを得ないのですが、28歳とか30歳になると、その会社の中堅的な存在になるでしょう。デザインのセンスやアイデアの面では20代はどのような年齢でも大差はありませんし、23歳のグラフィックデザイナーが思いつくアイデア以上のものを、28歳のグラフィックデザイナーが持っているとも言えます。アイデアは自然と湧いてくるのですが、その裏には経験という引き出しが頭の中にあるのです。
こうして20代のグラフィックデザイナーを概観しますと、23歳や25歳はグラフィックデザイナーの新人であり、27歳、28歳、あるいは30歳は中堅という感じではないかと思います。給料の面でも当然23歳と28歳とでは差がつきますが、与えられる仕事の内容も異なりますし、対外的なクライアントとのコミュニケーションの頻度も27歳、28歳、30歳のグラフィックデザイナーには増えてきます。したがって会社として頼りがいがあり、将来的にも嘱望されるのが20代の後半にあたる27歳、28歳、30歳のグラフィックデザイナーではないかと考えることができます。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。