社会人として20代でスタートして、無我夢中で働いていると30代になります。30代はまだ20代の時の気持ちが残っていますから、多くの場合30代半ばまでは20代のつもりで働いています。しかし、30代も後半になるとはたと気がつくのは40代が目の前に迫っているという事実です。そこで自分のことを考えますが、それは将来のことと結婚のことです。結婚は相手がいなければどうにもなりませんが、自分の将来は自分が決めなくてはなりません。
しかし、仕事が忙しい時期は30代で、自分の将来のことを考えたくてもその余裕がないというのが実際のところでしょう。そこで忙しい毎日に流されていると、やがて40代に突入してしまいます。年齢が後戻りをすることはできませんから、40代を認めるしかありません。普通の会社では定年が延長されても、大枠は60歳ですから、それまでにはあと20年しか残されていないのです。経営者であればともかく、雇われている身ではのんびりしてはいられません。そこで心機一転、新しい職場に転職を考えるグラフィックデザイナーが多いようです。
しかし現実を見ますと、40代のグラフィックデザイナーの転職はそう甘くはないようです。今の法律では年齢制限を禁止する向きはありますが、これは大義名分であり、実際にはグラフィックデザイナーの求人では35～36歳までが多いのが実状です。36歳と40歳の4年の差が雇用する側には大きいのです。その理由ではいろいろなことが考えられますから、これが理由だとは申し上げられませんが、いずれにしてもグラフィックデザイナーの転職は40代に入ってからでは簡単なことではないようです。
このような事実を知った40代のグラフィックデザイナーは、それならば今の会社になるべく長く居ようと心を決めるか、あるいは独立してフリーになるかという選択肢を迫られます。今の会社に留まるのであれば、アートディレクターのような管理職になれば一応身の安定は約束されます。フリーになってもコネと人脈があれば、会社勤め以上の収入になるかも知れません。
ところで、40代のグラフィックデザイナーでも転職を考えることは決して遅すぎると言うことではありません。自分のポートフォリオを気に入られれば求人先で40歳以上を承知で採用される可能性は大いにあるでしょう。このようなことを考えると、グラフィックデザイナーは自分のポートフォリオを用意しておくことは大切で、著作権などに触れなければそれは自分の能力と経験と言う財産になります。
40代で転職を考えるグラフィックデザイナーはポートフォリオと人柄で求人に応募されることをおすすめします。
- この記事を書いた人
-
IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。
