仕事と一口で言ってもそれぞれの仕事には内容があり、易しい内容もあれば難しい内容もあります。例えば、そうめんを作る仕事内容にはいくつかの過程があり、美味しいそうめんを作るのは並大抵の技ではありません。トマトの選別も簡単そうに見えても大中小とサイズを選り分ける瞬時の手さばきは、とても初めてでは真似ができません。
これと同じことが、グラフィックデザイナーの仕事でも言えます。グラフィックデザイナーの指先がパソコンのキーボードに軽く触れたり、マウスをクリックするとたちどころにモニターの映像が変わり、文字の書体が変わります。これはグラフィックデザイナーの仕事を知らない人から見れば神業に映るでしょう。そして、グラフィックデザイナーはその画像が気に入らないとアッと言う間に別の画像にしてしまいます。一体どこが気に入らなかったのか、質問をする時間がないほどグラフィックデザイナーの指先は素早く動きます。
これがグラフィックデザイナーの仕事内容、仕事術です。あるときは時間をかけて写真にアウトラインをつけたりもしますし、コピーの文章を黒字白抜き文字にしたりもします。これら一連の作業がデザインであり、レイアウトの仕事です。グラフィックデザイナーの仕事内容は文章、写真、イラスト、図面、その他の画像をいかにして格好良く並べ、強調すべきところを目立つようにして、一目で誰にでも分かり易い画像情報を作りだす作業です。できあがった画像全体がきれいでもその画面で何をアピールしたいかが明確でないと、その画面が良いとは言えません。
グラフィックデザイナーの仕事内容は、画像をメディアにして情報を伝えることであり、ただきれいな画像ではないのです。その1枚の画面になかに5W1Hの情報が入っていなければなりませんし、そうでないときにはその画面を見て、そこに隠された情報を連想させるようなテクニックも使います。グラフィックデザイナーの仕事の内容は、印刷物を通して情報を伝える仕事であり、単純なものではスーパーなどの特売のチラシもあります。そうかと思うと、重厚な感じの高級車の新聞広告で、一見すると自動車が紙面にあるだけのように見えても、よく見るとその自動車の良さをアピールするコピーが小さな文字で片隅にあります。
このコピーは小さな文字なので、それを見た人には逆に強烈なインパクトを与えるのです。このような心理学的な手法を広告に使うのもグラフィックデザイナーの仕事内容なのです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。