物事には、表があれば裏があります。表は一見華やかでも、その裏には大変な苦労があるのは当然のことと言えます。表だけを見て、その仕事に憧れて、いざその仕事をし始めたら、大変でとても人並みに仕事ができないと言う例は多々あります。そうなると、その仕事を続けることは難しくなりますし、またその世界では通用しなくなります。
そうなると、当然その仕事から離れることになりますし、誰もその仕事をして欲しいと頼まないでしょう。このようなことが顕著に表れるのが芸術的なセンスを必要とする世界のようです。グラフィックデザイナーの仕事を辞める人、辞めた人、あるいは辞めたいと思う人の大半は、この物事の表と裏のジレンマに陥った人だと言えます。表に見えているのグラフィックデザイナーの魅力に憧れて、何とか勉強をしてそれなりのスキルを身につけ、就職はしたが、実際の仕事はNGの連発で、ロクな仕事も与えられないなどとなると、そのグラフィックデザイナーは自信を無くしてしまい、自分はこの種の仕事には向いていないと言う理由でグラフィックデザイナーを辞めたり、辞めようと思うようです。
人と仕事との関係には向き不向きがあり、それが最初から分かっていればまだしも、実際に仕事をしてはじめて分かるというケースが多々あります。それでも何とかしようと頑張る人も少なくありませんが、根本的な点で向いていない仕事をすることは苦痛以外のなにものでもないでしょう。自分にはデザインの仕事は不向きだと言う結論を出せば、その人はグラフィックデザイナーを辞めるでしょう。せっかくの勉強はもったいないのですが、これは人が自分で決めることです。
また、グラフィックデザイナーが辞めた、辞めたい、辞めるという理由のひとつがその激務だとも言われています。グラフィックデザイナーに自分の24時間はない、と考えている人もいるようです。有能であればあるほど、そのグラフィックデザイナーには仕事がきます。次から次へと仕事が来ますから、いくら有能でも限界があります。そこでこんな激務はもうしたくないと、グラフィックデザイナーを辞めてしまうのです。しかしこれは、辞めないほうが良いと思います。せっかくグラフィックデザイナーとしての能力があるのですから、このようなグラフィックデザイナーにはもっと適切な職場を探すなり、フリーになることをおすすめします。
グラフィックデザイナーを辞めた人は、このどちらかではないでしょうか。ひとつは自分のグラフィックデザイナーとしての才能に見切りをつけた人で、もうひとつは激務が苦痛になった人です。どちらもその気持ちは分かりますが、もうひと踏ん張りすれば何とかなりそうだとも思えます。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。
