日本の給与体系には、おおむね年功序列が残っていて、20代で就職して、30代で給与がアップし、それが40代へと続くようです。したがって平均的な月給と言いますと30代の月給になるようですが、日本全体の給与所得者の平均月給は30代で30万円台です。
この月給はグラフィックデザイナーにも当てはまるようですが、それはグラフィックデザイナーもデザイン制作会社や広告代理店に勤務している人が多いからです。
どのような調査の結果を見ても、このグラフィックデザイナーの平均月収が30代で30万円台という数字は同じですから、これがグラフィックデザイナーの平均的な月収と考えられます。ただし、残業代については別の話になりますが、実際にはサービス残業が多いのが実態ではないでしょうか。このように見ますとグラフィックデザイナーの月給は世間で言われているよりは低いような感じがします。理由は定かではありませんが、グラフィックデザイナーは恰好良い肩書と高い月給というイメージがあるようです。
しかし、実態はそれほどでもないことが各種の調査で判明しました。
そうは言っても、比較的自由に自己を主張できて、ある意味では芸術的なことをして、しかもそれが世間に認められればそれなりに名前も売れるチャンスがあるグラフィックデザイナーは、やはり若い人には魅力がある職業になるのでしょう。その反面でグラフィックデザイナーの仕事は残業が当たり前で過酷な作業環境だという声がありますが、それでもなおかつグラフィックデザイナーになりたいと考える人は増えています。
これは若い人の特権である、チャレンジ精神と旺盛な好奇心からくるグラフィックデザイナーへの憧れなのかも知れません。
何でも若い頃から経験をすることは歓迎すべきことですから、20代でグラフィックデザイナーになり、それが自分には向いていないとなれば転職のチャンスはいくらでもあります。また、グラフィックデザイナーが自分に向いていればこの道を進めばいいのです。
人生は一度だけのものですから、グラフィックデザイナーになろうと考えたら、それなりにこの30代で平均30万円の月収を目安にしてそれなりの将来設計をたてるようにしましょう。
また、例外的とはいえ、フリーや大手企業勤務のグラフィックデザイナーで年収が1,000万円を超える人もいるのは事実ですから、頑張ろうという気持ちがさらなる高額所得になる可能性があるのが、グラフィックデザイナーという職業なのです。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。