給与、自営を問わず年収が1000万円を超えると高額所得者の部類に入ります。年収が1000万円を超えると言うことは、月収にして100万円前後ですから、まさに高給取りと言えます。セレブと言えるかどうかはともかくとして、年収1000万円のグラフィックデザイナーは、誰もがそうなりたいと思うでしょう。
では、実際に年収が1000万円を超えるグラフィックデザイナーは居るのでしょうか?答えはYESで、実際にそのようなグラフィックデザイナーは確かに居ます。ただしその数はそれほど多くはないようですし、長者番付に名前がでるほどの高額所得者ではありません。試しに年収1000万円という検索ワードで求人サイトを見ても、明確な求人は見当たらないようです。そうなると一体どのようなグラフィックデザイナーが、年収1000万円クラスなのでしょうか。
これは、グラフィックデザイナーが勤務する企業の規模にもよるようです。例えば大手の広告代理店などでは、外注も多いのですが自社内での制作もおこないます。また、自社内には有能なグラフィックデザイナーが制作を直接しなくても、アートディレクターとして外注作品の評価をします。このクラスのグラフィックデザイナーはいわば役員待遇ですから、当然年収は1000万円もしくは2000万円になるようです。
しかし、このようなグラフィックデザイナーは数が限られていて、実際には多くのグラフィックデザイナーが稼いでいるのは、年収にして600万円程度だという話もあります。600万円と1000万円ではかなりの開きはありますが、それでも平均年収が300～400万円とされる業界で600万円は高額所得者に入るでしょう。
こうしてグラフィックデザイナーの年収を見てみますと、やはり年収の1000万円は例外的なことです。デザイン制作会社を経営して、ビジネスの才覚もあり、なおかつ社員のグラフィックデザイナーが制作する作品のクオリティ評価もきちんとおこなえるオーナー社長にでもならなければ無理な話でしょう。
デザイン制作会社は普通には儲からない商売だと言われていますが、そうでもないようです。例えば社員を60人ほど抱えている広告代理店で、グラフィックデザイナーが10～15人という会社のオーナーの年収は4000万円などという事実もあります。
要は人使いがじょうずで、仕事をとるノウハウがあり、しかもグラフィックデザイナーの作品の評価がおこなえるかが、このようなオーナー社長兼グラフィックデザイナーが高給を得る方法になると言えそうです。
それでは、グラフィックデザイナーというよりも経営者という声が聞こえそうですが、現実はそうなのです。
- この記事を書いた人
-
IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。
