儲かりますか?という言葉が日常の挨拶のようになっています。これは仕事をしていますか?お元気ですか?というようなことで、深い意味合いはないようです。
しかし、○○という仕事は儲かるという場合には、まさにその仕事をする人は高額所得者を意味します。職業にはすればするほど儲かることもあれば、仕事の量に関係なく儲かることもあります。ただし、多くの場合はハイリスク・ハイリターンという面があることは否定できません。株式のディラーで一夜にして巨万の富を築く人もいる反面、一夜にして豪華なマンションが他人の手に渡ることもあります。
ただし、これはごく一部の人であり、ここでの儲かる仕事とは関係がないと申し上げておきます。ここでの話題は、グラフィックデザイナーが儲かる仕事かどうかということです。さて、ではグラフィックデザイナーは儲かるのでしょうか?これにはそうだとも言えますし、そうでもないとも言えるでしょう。そうだと言えるのは、そのグラフィックデザイナーが飛びぬけて有能な場合です。また、仕事は同じでも、それをおこなう場である企業により待遇の基準が異なります。ですから、大手の広告代理店に勤務しているグラフィックデザイナーは儲かると言えますし、フリーで有名になったグラフィックデザイナーも、高い報酬を得ることができます。
しかし、一般的にはグラフィックデザイナーも会社員の身分ですから、月給をもらう立場であり、そうなるとそれほど儲かるとは言えないでしょう。残業手当がきっちりとついていて、残業時間が多いグラフィックデザイナーならば、儲かると言えるかも知れませんが、それは身体を酷使していることになります。こうして見てみますと、グラフィックデザイナーは楽をして儲かる仕事ではないでしょう。ただし、楽をしていて儲かる仕事はこの社会にはありません。皆、苦労して仕事をしているのです。
そこで浮かび上がるのが生活水準で、これは豊かな国と貧しい国が歴然としています。生活水準が豊かな国では儲からないという金額が、貧しい国では大金になります。ですからグラフィックデザイナーは儲かるかという基準は、国によりその解釈が異なります。
例えば、日本で年収が500万円のグラフィックデザイナーと、アメリカで年収が500万円のグラフィックデザイナーでは、儲かるという感覚自体、価値観が異なるのです。ここまで話を広げないで、他業種との比較をした場合でも、結局は同じことが言えるでしょう。言えることはグラフィックデザイナーは特殊サービス業であり、特殊な才能が豊かで、職場環境に恵まれれば、儲かる仕事だということになります。
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IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。