IT・デザイナー求人サイトのグラフィカルジョブが、デザイナーを目指す方のお役に立つ、業界の情報をお届けします。

これってエリートコース?グラフィックデザイナーと美大の関係

グラフィックデザイナーになるために美大へ進学したいが、どこの美大がいいでしょうかと言う質問をする学生が居るそうです。略して美大と言いますが、美術大学という名前の大学お数は限られています。芸術大学も似たようなもので、その数は多くはありません。そもそも美大へ進学する人の多くは芸術的な分野で将来身を立てたいと思うからでしょう。しかし、IT化時代の今では多少考え方も変わってきていて、グラフィックデザイナーになるには美大に行ったほうが得だ、もしくは美大を出ていなければならないと思う人が居るようです。

しかし、正直なところを言いますと、グラフィックデザイナーになるのには美大を出ていなければならないという根拠はありません。美大を出ていないグラフィックデザイナーはたくさん居ますし、むしろ美大出身のグラフィックデザイナーのほうが珍しいのではないでしょうか。元来美大はグラフィックデザイナーを育成するためにあるのではなく、広く美術や芸術についての学びの場なのです。

美大を出ているグラフィックデザイナーを求人するところもあるようですが、実際の求人では学歴について不問というところが多く、重要視するのは実力であることを考えれば、どうしても美大を出ていなければグラフィックデザイナーになれないということはありません。美大へ行かなくてもグラフィックデザイナーになることはできますし、現実には独学でグラフィックデザイナーになっている人はいくらでもいるようです。勉強はしないよりはしたほうがいいのは当然ですが、余り美大にこだわらなくてもいいのではないでしょうか。

グラフィックデザイナーになるためには、絵心があり、パソコンが操作でき、ソフトウェアに関する知識と扱い方が分かり、さらにマーケットトレンドに敏感で、新しい知識を吸収する能力が大切です。またデザイン構成やレイアウトでは閃きのアイデアも必要になります。このなかで美大でなければ身につかないというものは無く、これらのすべては美大でなくても習得することができるのです。
日本の社会は学歴が重視されているとは言っても、現実には成功している人の多くは学歴があったからでは無く、すべては実社会という学校で身をもって学んだ結果なのです。ですから、美大を軽視するということではなく、美大を出ていなくてもグラフィックデザイナーになれるということを、重ねて申し上げておきます。実社会で良い仕事をすることができるのは学校という看板を背負っているからではないのです。

この記事を書いた人

IT・デザイン・クリエイター向け求人サイト、グラフィカルジョブのライターです。デザイン業界に関する皆さんの疑問にお答えできる記事を投稿していきたいと考えています。

グラフィカルジョブで「グラフィックデザイナー」の求人を検索する